【2021年12月28日(火)2面】 <北海道>陸自7師団(師団長・中村陸将)は11月4日から13日の10日間、北海道大演習場(島松、恵庭、千歳および東千歳地区)、柏台演習場と静内対空射撃場で令和3年度「演習場秋季定期整備」を実施した。
定期整備は、演習場の長期における安定使用と道場化を着実に推進するのが目的。「第1戦車射場の躍進路の路盤強化」、「荒廃した機動路の補修」および「第2戦車射場の射撃統制位置の新設に必要な進入路等の整備」の充実整備を重視し、12月の方面隊戦車射撃競技会を円滑に実施できるよう整備を行った。
併せて、戦車射場における停弾堤の成型や的の補修などの維持整備や、側溝の草刈り、溜め枡の泥上げを含む機能発揮のための補修作業を実施し、確実な不安全状態の除去に努めた。
また、若年隊員に対して、熟練の隊員から器材の取り扱いについて教育。人材育成や技術・ノウハウの継承にも着意し、おおむね計画通り完成させ、人員の負傷や車両事故などもなく、任務を完遂した。
7師団は「今後も安全かつ実戦的な訓練が実施できるよう計画的に整備し、引き続き道場化の推進に寄与していく」としている。