【2021年11月30日(火)2面】 陸自7師団(師団長・中村陸将)は10月18日から26日の間、北海道大演習場で72戦車連隊、7後方支援連隊、7施設大隊に対し、令和3年度「北部方面隊総合戦闘力演習(03北演)」の場で第1次師団訓練検閲を行った。
03北演は、方面隊による離島侵攻事態対処の想定における実動訓練で、7師団は対抗部隊として参加した。
72戦車連隊は、師団の第1波で上陸し、戦車戦力を中心に総合戦闘力を最大限に発揮して任務を完遂した。7後方支援連隊は、師団段列として戦況の推移に応じた先行的かつ継続的な兵站(へいたん)活動を行い、任務を完遂した。
また、7施設大隊は、第一線部隊に密接に協力して障害処理を行うとともに、師団段列の施設の工事や道路整備を積極的に行い、任務を完遂。状況終了後は、直ちに至近距離射撃訓練を行い、隊員各個の射撃練度を確認した。
今回の訓練検閲を通じて、新領域を含む現代戦の様相を呈する戦場で機甲師団として総合戦闘力を発揮する要領や、じ後の隊務運営に反映すべき貴重な教訓を得ることができた。
7師団は「陸上自衛隊唯一の機甲師団として伝統を継承しつつ、進化し続けていく」としている。