「自衛隊新卒」に高い評価|新潟地本
【2021年10月13日(水)1面】 新潟地本(本部長・大倉1陸佐)は9月14、15の両日、新潟市内のホテルで令和3年度「新潟県任期制隊員合同企業説明会」を担任・実施した。防衛省では、任期満了退職する隊員を「自衛隊新卒」とし、自衛隊で培った資質、知識、技能、資格などの付加価値を付けて地域社会に還元しており、説明会には県内外から陸海空の任期満了退職予定隊員22人が参加した。
コロナ禍にもかかわらず、自衛隊新卒予定者の採用を考えて説明会に参加した企業は2日間で102社に上り、自衛隊新卒予定者の人気の高さがうかがえた。
説明会では、参加者のマスク着用、手指消毒の徹底、企業と隊員が面談を実施する各ブースに飛沫防止のパーテーションを設置。1日の面談を2部制にすることにより極力密を避け、感染防止対策に万全を図って実施した。
企業説明会が始まると、企業は熱心に説明を行い、中には工夫を凝らした手法で印象に残る企業アピールをする会社も散見された。
自衛隊新卒予定者は、自衛官らしいキビキビした態度と動作で希望した企業の説明を真剣に聞くとともに、疑問点を積極的に質問していた。
自衛隊新卒予定者からは、「緊張したが、しっかりと自己アピールできた」「会社の利益のため、率先して行動する重要性を改めて感じた」という声があった。また、企業からは「目的意識が高い人材が多かった」「同世代と比べ、礼節を心得た受け答えで好印象だった」など高い評価を受けた。
新潟地本は「今後、隊員の希望に沿った就職先を見つけるために面談を重ね、国防を支えた若人の新たなステージで活躍ができるよう、全力でサポートしていく」としている。
全員が9社と面談|栃木地本
栃木地本(本部長・梶1陸佐)は8月31日、栃木県立宇都宮産業展示館「マロニエプラザ」(宇都宮市)で令和3年度「栃木県任期制隊員合同企業説明会」(主催・自衛隊援護協会東京支部、共催・栃木県自衛隊雇用促進協議会)を実施した。来春に自衛隊を任期満了で退職し、栃木県内での再就職を希望する隊員が、県内企業との直接面談により再就職の準備を円滑に行うのが目的。
当日は県内に事業所がある企業71社が参加。陸海空の任期満了退職予定隊員25人に対し、各社の採用担当者が面談形式で会社概要や業務内容、処遇などを説明した。
新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、面談ブースには飛沫防止シートを設置し、配席もソーシャルディスタンスを考慮して間隔を空けるなど、徹底した感染対策を講じた。
参加した隊員は、全員が9社の採用担当者と面談することができ、「中身の濃い、非常に収穫の多い説明会だった」「とても参考になった」といった感想があった。
栃木地本は「今後も隊員が退職後の心配をすることなく任務に邁進(まいしん)できるよう、就職援護業務を行っていく」としている。