「みんなのひろば」は自衛隊員や隊員の家族、自衛隊に協力している方々などの手記をご紹介しています。本日は、福知山駐7普連より、3人をご紹介します。

男性自衛官に負けない技術を
西尾 愛璃 3陸曹(第7普通科連隊迫撃砲中隊)

 初めての狙撃銃の実弾射撃の印象は、反動の痛みと姿勢の重要性でした。

 前日の午後に初めて射撃予習をし、納得のいかない姿勢で終わってしまいましたが、小銃射撃は苦手ではなかったので、89式小銃と同じような感覚で撃てば問題はないと思っていました。

 しかし、1回目の射撃の初弾でその考えは一瞬で吹き飛ばされました。鎖骨に鈍い痛みが走り、次弾の照準に集中できませんでした。また、姿勢も体軸がまっすぐに入っておらず、集弾率が悪く、悔しい思いをしたのを覚えています。

 2回目の射撃は前回よりも良い結果にしようと思い、体軸をまっすぐにし、頬付けや肩付けの位置、撃発のタイミングなどを研究しました。その結果、特級を取ることができました。

 まだまだ初弾必中には遠いですが、男性自衛官に負けない技術を身に付けて、連隊に貢献できるよう訓練に邁進していきます。

初心を忘れず、信念をもって
坂根 美帆 陸士長(第7普通科連隊本部管理中隊)

 初めて狙撃銃を射撃したとき、何よりも銃の反動の大きさに驚きました。反動で、射撃した後は、いつも鎖骨にアザができるほどの衝撃を受けていました。

 その分、小銃射撃では、狙撃銃に比べて反動が今まで感じていたよりも小さく感じ、姿勢もとりやすく狙いやすいと感じました。狙撃銃での射撃は小銃にも成果があることを実感することができました。

 また、狙撃銃は風や湿度などの影響を受けやすく、とても繊細な銃であることを痛感したと同時に、この狙撃銃を早く使いこなせるようになりたいと思いました。狙撃銃を撃ってから、射撃に対する考え方が少しずつ変わってきたと感じています。

 これからも射撃の練成を行う上で、初心を忘れず、常に必中の信念を持って練成していきます。そして、後輩育成にも貢献します。

画像: 初心を忘れず、信念をもって 坂根 美帆 陸士長(第7普通科連隊本部管理中隊)

バディとの連携と集中力
加藤 毬恵 1士長(第7普通科連隊重迫撃砲中隊)

 今回参加した狙撃手集合訓練で、バディとの連携の重要性と集中力の大切さを学びました。

 実際に狙撃銃の実弾射撃を経験すると、普段の300メートル射撃とは違い、距離が長くなることで風の影響を受けやすいと実感しました。また、観測手が風を読んで射手に伝え、それに合わせて射手が瞬時に狙いを変えて撃つという撃ち方も初めてで難しく、バディとの連携の重要性を痛感しました。

 そのほかにも、距離判定や前進の方法などさまざまなことを教えていただきましたが、その全てにおいて迅速性と正確性を求められました。これらに共通して言えるのが集中力だと感じました。

 今回の訓練で学んだバディとの連携と集中力、そして狙撃手としての経験を今後の訓練に生かし、邁進していきます。

画像: バディとの連携と集中力 加藤 毬恵 1士長(第7普通科連隊重迫撃砲中隊)

◆関連リンク
陸上自衛隊 福知山駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/3d/fukuti_7i/fukuti.htm



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