沖縄地本(本部長・坂田陸将補)は7月10日、うるま市のホワイトビーチで海自沖縄基地隊の支援を得て、水中処分母船「YDT06」の特別公開を行った。参加者は募集対象者15人。また、地本広報大使の蒲山花礼さんも参加した。艦艇広報を通じ、募集対象者に海自の魅力をPRするのが目的。
参加者は3密を避けるため4つのグループに分かれ、乗組員の案内でYDT06の見学、水中処分隊による爆発性危険物処理要領の見学、海自広報ビデオ鑑賞などを行った。特に、水中処分隊が使用する再圧タンク(潜水作業で発症した減圧症患者を治療する装置)の中に寝転ぶ体験や、装備品の装着体験ではうれしそうな表情が見られた。
休憩中でも、海自の職種や制度などについて質問する様子も見られ、自衛隊への関心の高さをうかがうことができた。
参加者からは、「水中の不発弾処理を自衛隊が行っているのを知らなかった」「かっこよかった」などの感想があった。
広報大使の蒲山さんからは、「戦後76年、沖縄はいまだに不発弾に脅かされています。海の安全も自衛隊の方々の絶え間ない努力により守られていることが分かりました。活動を見ることができ、尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです」と話していた。
沖縄地本は「引き続き新型コロナウイルス感染症対策を十分に実施し、自衛隊の魅力が大いに伝わるようさまざまなイベントを企画し、募集対象者の獲得を図っていく」としている。