【三重】久居駐(司令・向田1陸佐)隊員食堂では、給食の魅力化を図り、隊員の満足度向上の施策の一つとして、全国ご当地メニューを月1回提供している。
第1回は4月6日の昼食に北海道帯広名物「豚丼」を提供した。今までの調理ではオーブンで加熱した豚肉をご飯にのせるだけ。今回は準備や配食に手間は掛かるが「炭焼きにしたら、もっとうまいだろうな」と糧食班事務所でどこからともなく発せられたその一言で炭焼きを実行することに。
当日、食堂横にテントを張り3台の大型コンロが並べられ、真っ赤になった備長炭で約400人分の豚肉が糧食班員4人によって焼き続けられた。
しょうゆベースの甘辛いタレに味付けされた豚肉の焼ける香ばしい香りはまたたく間に駐屯地内に広がり、隊員たちの食欲はかき立てられ、われ先にと食堂へと向かっていた。真っ白なご飯の上に載せられたあぶりたての軽く焦げ目のついた豚肉とひそかに香る炭火焼きのにおいに食欲は最高潮に達し、隊員たちは丼を片手に夢中でかき込んでいた。
顔を真っ赤にし、ひたすら焼き続けた糧食班員たちはおいしそうにかき込む隊員たちの姿を見て「次はウナギかカツオの藁焼きでもしましょうか」などと、次なる施策を練っていた。
糧食班では今後も月1回のペースで、全国ご当地メニューのほかに、陸自飯グランプリメニューや、オリンピック開催記念メニューなどバラエティーに富んだメニューを提供し、今一層の隊員の満足度向上に取り組む予定だ。