前週の防衛省・自衛隊の動きをチェックできる週報記事を毎週月曜日の通勤・通学時間にお届けします。
2021年6月24日(木)
「オリエント・シールド21」始まる
◯陸上自衛隊は、令和3年度「国内における米陸軍との実動訓練(オリエント・シールド21)」の訓練開始式を伊丹駐屯地(兵庫)で実施した。
「オリエント・シールド」は、陸自と米陸軍が共同で行う実動訓練では最大規模で、全国各地でさまざまな訓練が行われる。今年度の主な訓練内容(特色)は次の通り。
日時 | 場所 | 内容(特色) |
---|---|---|
6月29日 | 矢臼別演習場 | 共同火力戦闘訓練 (国内初の陸自MLRSと米陸軍HIMARSによる共同射撃) |
7月 1日 | 奄美駐 | 共同対空戦闘訓練 (米陸軍ペトリオットが初めて奄美に展開し、陸自の中SAMとの対空戦闘) |
2021年6月25日(木)
豪空軍との「空中給油に関する覚書」に署名
◯航空幕僚長の井筒俊司空将と豪州空軍本部長のメル・ハプフェルド中将は、「日豪空中給油に関する覚書」に署名した。
日豪空中給油は日豪「2+2」共同声明で一致した事項の一つであり、日豪の相互運用性を強化するための取り組み。航空自衛隊は豪州空軍と緊密に連携し、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化を行っていく。(写真2点)
日本とカンボジアの防衛相がテレビ会談
◯15時30分から約50分間、岸防衛大臣とティア・バニュ・カンボジア副首相兼国防大臣のテレビ会談が行われた。
両大臣は、二国間の防衛協力・交流や最近の東シナ海・南シナ海を含む地域情勢について意見交換を行い、今後も防衛当局間の緊密なコミュニケーションを継続するとともに、自由で開かれたインド太平洋の維持・強化に向け、防衛協力・交流を引き続き強力に推進していくことで一致した。(写真2点)
北海道でロシア機に対しスクランブル
◯統合幕僚監部は同日、北海道とサハリンの間を飛行したロシアのSu25攻撃機に対し、航空自衛隊が戦闘機を緊急発進させて対応したと発表した。飛行ルートと空自が撮影した写真が公開された。
2021年6月27日(日)
インドネシア潜水艦沈没の犠牲者を慰霊
◯海上自衛隊の遠洋練習航海部隊は、インドネシア・スラバヤへの寄港を前に洋上慰霊祭を行った。
今年4月に沈没したインドネシア海軍潜水艦「KRIナンガラ402」が沈むバリ島北方海域で、亡くなった53人を追悼した。
2021年6月28日(月)
東京・大阪合わせてワクチン接種10万回超
◯防衛省は、6月21日(月)から27日(日)までに自衛隊が大規模接種センターで実施した新型コロナウイルスワクチンの接種回数を発表した。東京は7万456回、大阪は3万4393回。
2021年6月29日(火)
海自がインド海軍と東シナ海で共同訓練
◯海上自衛隊は、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、インド海軍との連携を強化すべく、共同訓練を実施した。
訓練は、海自の戦術技量とインド海軍との相互運用性の向上を目的とし、東シナ海で実施。海自補給艦「はまな」とインド海軍コルベット艦「キルタン」が洋上補給を訓練した。
日英防衛当局間次官級テレビ会談を開催
槌道明宏防衛審議官とデイビッド・ウィリアムズ英国防次官がテレビ会談を行い、英空母打撃群の日本寄港、共同訓練、次期戦闘機を含む防衛装備・技術協力など、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向けた日英防衛協力の推進を含む幅広い議題について意見を交換した。また、東シナ海や南シナ海などの地域情勢についても意見交換を行った。
2021年6月30日(水)
海自護衛艦「まきなみ」、米海軍と共同訓練
◯海上自衛隊は、日米同盟の抑止力・対処力を強化すべく、米海軍と共同訓練を実施した。
訓練は6月25日に始まり、海自から護衛艦「まきなみ」と搭載航空機(SH60K哨戒機)1機、米海軍から駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」と補給艦「サカガウィア」が参加。
海自の戦術技量と米海軍との相互運用性の向上を目的に、オーストラリア北方の海空域で6月30日まで各種戦術訓練を行った。
2021年7月1日(木)
大本営地下壕跡の見学にバーチャル体験を導入
◯防衛省は7月から、市ヶ谷台ツアーで一部を公開してきた第二次大戦中の大本営地下壕跡に関して、地下壕全体をバーチャル体験できるコンテンツを導入した。タブレット端末で、未公開エリアの360度画像を紹介する。
新型コロナウイルスの感染防止の観点から、当面は見学人数を10人に制限しながら実施。大本営地下壕の見学は午後の部で実施され、入場は18歳以上(高校生除く)700円。18歳未満は無料。