【福岡】小郡駐5施設団(団長・北島陸将補)は4月7日から17日の間、大分県にある日出生台演習場の春季定期整備を担任・実施した。整備は、北島団長を整備隊長として、5施設団を基幹とする西部方面隊隷下部隊などにより編成された整備隊が春季(第1次)と秋季(第2次)の年2回にわたり、演習場内の損壊箇所の修復や訓練施設などの拡充整備を行う。
整備にあたっては、新型コロナウイルス感染拡大防止策を徹底。整備内容により部隊ごとに活動期間を分け、前段期間に除草と側溝整備、後段期間に路面成形整備を主体とし、部隊相互の接触と隊員の密集を回避した。
春季整備は、これから梅雨や台風のシーズンを迎える時期的特性から、損壊した側溝や集水桝の整備、雨水の流れが道路を横断する箇所への暗渠(あんきょ)の設置など、特に排水機能の改善・向上のための整備を重視。ほかに道路の拡幅、戦車射場の拡充、停弾堤の整備、法面保護、防火帯の整備など合計19項目の整備を完了した。
また、整備間に2回の「三位一体ミーティング」を行った。方面隊の演習場構想をつかさどる方面総監部、平素から当該演習場を管理する湯布院駐業務隊、そして演習場整備を実施する5施設団の3者が一体となって演習場の維持・充実に取り組むミーティングの呼称で、今後の整備要領について活発な意見を交わし、相互の連携強化を図った。
5施設団は「今後も計画的な整備を積み重ね、演習場の長期にわたる安定使用とさらなる訓練環境の向上に努めていく」としている。