陸自教育訓練研究本部訓練評価支援隊(隊長・山下1陸佐)は3月26日、北千歳駐で創隊1周年記念行事を実施した。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため隊員のみが参加し、マスクの着用、3密防止など万全の対策を講じた上で記念式典、隊員総員による人文字の記念撮影、看板除幕式などを行い、部隊の団結強化と隊員の士気の高揚を図った。
記念式典では、教育訓練研究本部長の田中陸将がビデオメッセージで1周年を祝福。「攻撃部隊と防御部隊が死力を尽くして戦う『輸攻墨守(しゅこうぼくしゅ)』の場を提供できていることを心強く思う。引き続き隊長を核心とした強い組織力をもって、陸自の教訓をさらに蓄積・普及させることを期待している」と述べた。
山下隊長は、「日々試行錯誤しながら、創隊初年度の隊務を完遂できた」と1年を振り返るとともに、「引き続き、創設者としての『確かな誇り』と『強い絆』をもって共に頑張っていこう」と隊員を鼓舞した。
その後、本部庁舎前の駐車場で山下隊長をはじめ約240人の隊員が「HTC」の人文字を作り、記念撮影を行った。また、北千歳駐のメイン道路上に設置された部隊案内用の看板除幕式も行われた。
北部方面総監の前田陸将(現陸上総隊司令官)や7師団長の中村陸将のほか、地元の千歳、恵庭両市長からも祝電が届き、創隊1周年記念行事に花を添えた。
訓練評価支援隊は「令和3年度は計4回の訓練運営が予定されており、5月下旬から行われる第1回の運営に向けて準備を開始する」としている。
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輸攻墨守 教訓研本の田中本部長が、訓練評価支援隊の創隊にあたり贈った中国の故事に基づく言葉。「攻める方も守る方も知恵を尽くし、万策をもって戦う」の意。