島根地本(本部長・高橋1陸佐)は3月20、21の両日、出雲市河下港で海自舞鶴地方隊所属の水中処分母船「YDT01」の艦艇広報を実施した。例年、夏に開催していたが、今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響により延期され、3月の開催となった。
特別公開は、感染拡大防止のため応募制で参加人数を制限して希望者を募り、見学時間も短縮した上で実施した。例年に比べると小規模にはなったものの、甲板や船内でのひと時を楽しんだ参加者からは、「待ちに待ったイベントが開催されてよかった」「充実した見学内容に満足した」などの感想が寄せられた。
また、入隊希望の高校生は、「一番印象に残ったのは、隊員の方の対応がとても丁寧で優しかったこと。自分も海上自衛官になって船に乗ってみたい」と話していた。
岸壁には出雲駐が展示コーナーを設け、参加者は偵察警戒車を間近で見たり、オートバイに触れてみるなどして楽しんでいた。また、島根地本の広報ブースでは、オリジナル缶バッジの制作や、ガチャガチャなどのコーナーが家族連れらに人気となった。
島根地本は「コロナ禍においても感染防止対策を徹底し、引き続き自衛隊への理解や隊員の募集につながる広報活動を実施していく」としている。