こんにちは、元警察官のゆうきです!
今回は今週から始まる春の全国交通安全運動(4/6-4/15)に伴い運転手や歩行者が気をつけることを簡単にまとめました!
特に②については、家族と一緒に読んだりやってみていただけるとコミュニケーションも取りながら学べるのでいいと思います。
みんながルールを守って気持ちのいい春を過ごしましょう!
1.運転手が気をつけること
(1)煽り運転
免許を取得してから現在までにあおり運転をされた経験がある方は多いのではないでしょうか。
ご存知の方もいるかもしれませんが、令和2年6月からあおり運転を行うことは、厳正な取締りの対象となりました。
しかしあおり運転の事実は当事者同士しか分かりません。
通報を受けた警察官が車両を発見しても「やってない」の一点張りをされれば当事者には注意で終わることもありますので、持っていない方は証拠を残すためにもドライブレコーダーの購入をしてみてはいかがでしょうか。
(2)横断歩道は歩行者優先
都市部はあまり見かけませんが住宅街や地方ではよく信号のない横断歩道があります。
この場合の横断歩道も歩行者が優先ということは知っていますか?
具体的には明確に歩行者が横断歩道付近にいないと判断できない場合は走行時に減速をし、横断しようとしてる時は一時停止をする必要があります。
明確に、とあるように「見えなかった」「横断歩道を渡ると思わなかった」という言い訳は通用しません。
(3)ライトについて
冬から春にかけて段々と日が長くなり5時くらいから少しずつ日が暮れるようになりました。
交通事故が多いのはちょうどこれくらいの薄暮時間帯です。
みんなが仕事や学校が終わり注意力が散漫になってしまっています。
自分の視認性を確保するため、歩行者に車両を気づかせるためにも気持ち早めのライト点灯を心がけましょう。
2.歩行者が気をつけること
(1)飛び出し禁止
「これくらいなら渡れる…!」
「ボールが道路に出て危ないから早く取らなきゃ…!」
と、子どもの頃は誰もが思うでしょうが大人になった今ならどれほど危険な行為かわかります。
特に免許を持っている方なら嫌という程わかるでしょう。
ボールは車両に接触してもせいぜい車に傷がつく程度です。
一方で人の体はボールではありません。
命より大切なものはないとよく理解する必要があります。
(2)横断歩道の利用
歩行者と車両との交通死亡事故の約7割は歩行者が横断中の事故で、さらにその中の7割が横断歩道以外の場所を横断中の事故となっています。
警察官時代の私がよく高齢者向けの交通安全講話で話していたことがあります。
「皆さんは車が時速60kmで走っていて100m離れているところに見えたら道路を横断できると思いますか?」
と聞くと大抵の方はできると言います。
「では皆さんは6秒で道路を横断できると思いますか?」
と聞くとほとんどの方が出来ないと言います。
このように具体的に日頃からイメージさせることが事故防止に繋がると言えるでしょう。
(3)車の死角を理解する
車の免許を持っていない方、特に高齢者やお子さんは車の死角をイメージしづらいです。
そこで車の死角をイメージするために簡単に出来る方法をご紹介します。
まず右手を右斜め前方に床と平行に伸ばしましょう。
次に肘から直角に曲げると運転席のピラーを再現できます。
目とピラーを繋いだ延長線上にいる人はどれくらい離れると腕の後ろにすっぽり入ってしまうか試してみましょう。
3.最後に
交通事故は一瞬の気の緩みで尊い命が奪われてしまいます。
「警察にバレないようにしてるから大丈夫」
「事故を起こしていないから問題ない」
本当にそうでしょうか?
それはただバレていないだけ、事故を起こしていないだけに過ぎません。
これを読んだことをきっかけに少しでも交通安全の意識をしていただけると幸いです。
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