【北海道】陸自7師団(師団長・中村陸将)は1月28日から2月5日の間、北海道大演習場で73戦闘団、7偵察隊、7飛行隊に対し、令和2年度「第4次師団訓練検閲」を行った。各部隊の練度を評価・判定し、その進歩向上を促すのが目的。
統裁官の中村師団長は、73戦闘団に「諸職種の戦闘力を組織化し、総合戦闘力の最大限発揮に努めよ」、7偵察隊に「偵察能力と戦車などの戦闘力を効果的に発揮し、師団の任務達成に最大限寄与せよ」、7飛行隊に「戦況の推移に応ずる効果的な支援を実施し、師団の任務達成に最大限寄与せよ」を要望。
各部隊は、雪が降り積もり、時折雨も降る厳しい気象条件の中、新型コロナウイルス感染拡大防止にも努めつつ訓練検閲に臨み、機甲師団としての戦闘力の最大限発揮のあり方や、隊務運営上の貴重な教訓を得た。
73戦闘団は、主動的な指揮・幕僚活動により、常に師団の作戦全般の状況を把握し、創意工夫と緊密な連携によって戦闘力の組織化に努め、総合戦闘力を最大限に発揮して任務を完遂した。
7偵察隊は、師団長の状況判断に必要な情報を迅速に収集して敵情を解明するとともに、偵察能力と戦車などの戦闘力を効果的に運用。師団の任務達成に最大限寄与した。
7飛行隊は、航空偵察をはじめ、空中機動と航空輸送、指揮連絡や射撃の観測、地雷の散布など、あらゆる戦闘支援任務を効果的に実施した。
また、各部隊は訓練の終盤に小火器射撃を行い、各個の射撃練度を確認するとともに、部隊として戦闘場面に対応することができる能力を向上させた。
7師団は「今回の教訓を今後の隊務に反映し、陸自最大の抑止力、対処力である機甲師団の発展と伝統を継承していく」としている。