【福岡】久留米駐西部方面混成団5陸曹教育隊(隊長・筒井1陸佐)が教育を担任する「第6期陸曹中級課程」が1月20日に始まった。入校したのは、西部方面管内の陸曹142人。陸曹課程は、中級陸曹として必要な知識と技能を習得させるとともに、陸曹としての資質を向上させるのを目的に、令和元年度から始まった。
教育では、小部隊のリーダーとして現地現物での判断が求められる中級陸曹として、精神教育、服務・防衛教養、戦闘・戦技訓練、戦術、体育などの課目を学ぶ。特に戦術課目が重視され、戦術教育における討論やグループ研究・発表を通じて状況判断に資する基本的な考え方や手法について習得する。
入校式は、新型コロナウイルス感染予防対策を万全にして行われ、筒井隊長は式辞で、「中級陸曹としての勤務は、陸曹の自衛官としてのキャリアの中で、各分野において最前線に立つ原動力となる時期である。分隊長・組長として専門的識能をもって小部隊を指揮するとともに、高い責任感と最新の知識により任務を完遂することが期待される」と訓示し、隊員たちを激励した。
入校した5施設団本部付隊の大嶋学2陸曹は、「入校したばかりで不安もあるが、中級陸曹として主体的に学び、教育後半の総合訓練は同期みんなで任務を完遂して卒業したい」と抱負を述べた。
教育は3月4日まで行われる予定で、卒業後は九州の各部隊に復帰し、第一線の班長や分隊長として活躍する。
5陸曹教育隊は「引き続き教育部隊としての矜持を保持し、日々精進を重ねて教育内容の充実・工夫を図り、部隊活動の原動力たる有為な陸曹を育成して、西部方面隊、さらには陸上自衛隊の精強化に寄与する」としている。