南極へ観測隊員や物資を運ぶ海自砕氷艦「しらせ」。8月末以降、防災訓練などのため全国の港を回る中、新型コロナウイルス感染拡大に配慮しながら、募集対象者らに絞った「特別公開」が行われてきました。各地で特別公開を支援した地本から届いた投稿には、参加者たちがその雄大さや性能に感動する様子や、第61次南極地域観測隊が持ち帰った「南極の氷」に触れて驚く子供たちの姿が記されていました。
本日は、「南極特集」として各地本の広報活動をご紹介します。
マリンフェアに募集対象者29人を引率|愛知地本
愛知地本(本部長・福重1陸佐)は9月21日、海自舞鶴基地で舞鶴地方総監部が主催したシルバーウイーク特別企画「~自衛隊をもっと知ろう~マリンフェア」に、募集対象者29人を引率した。
参加者はまず、体験航海用の曳船に乗って湾内を一周。停泊中の護衛艦を見上げ、その迫力に圧倒されていた。引き続き、海自砕氷艦「しらせ」の艦内を見学。飛行甲板、格納庫、艦橋、観測隊居住区を見て回った後、食堂で第61次南極観測隊の航海をまとめたDVDを鑑賞した。
舞鶴教育隊では、入隊から4カ月間の訓練の概要について説明を受け、実際に隊員が居住する隊舎を見学。靴の磨き方や作業服へのアイロンの当て方、ベッドメイキングなどについて、隊員が分かりやすく説明すると、参加者からは「靴や作業服をすごくきれいに仕上げていた」「自分が入隊したら、ここまでできるようになるか心配」などの声が聞かれた。
愛知地本は「今後も各種見学会を通じて自衛隊への理解を深めてもらい、優秀な人材の確保につなげていく」としている。