【北海道】真駒内駐冬季戦技教育隊(隊長・山口2陸佐)は1月10日から2月26日の間、第11期幹部・上級陸曹特技課程「冬季遊撃」教育を行った。山岳積雪地で生存機動し、冬季の遊撃行動に必要な知識と技能を修得させるのが目的。各部隊から選抜された学生32人が参加した。
教育隊は、積丹半島の南側に位置するニセコ地区で前段教育を開始。厳冬の環境下、学生たちは主力から離れて独立的に行動し、困難な任務を完遂できる冬季遊撃部隊の隊員となるため、豪雪地域における山岳気象、寒冷地衛生、雪崩遭難者救出法、山岳スキー技術、雪中露営などのスキルを修得した。
後段は北海道大演習場に移動し、冬季爆破訓練や遊撃戦闘(襲撃、伏撃)などを機能別に訓練。最後は4夜5日に及ぶ総合訓練を実施した。
担任官の山口隊長の要望事項、「部隊の代表としての自覚を持て」「自己管理を追求せよ」を具現化した学生たちは全員無事に卒業。遊撃隊員としてのスタートラインに立った。
真駒内駐冬戦教は「今後は原隊の地域的環境、部隊長の指針や隊員の特性に合わせて教育成果を普及することが課題となる」としている。