金沢駐14普連(連隊長・梨木1陸佐)は、9月17、18日の両日、重迫撃砲中隊などの隊員約70人に対し富山県の立山(標高3015メートル)噴火災害に備えるため徒歩機動訓練を行った。危険箇所などを把握しながら登山し、有事に備えるのが狙い。
17日朝、梨木連隊長や隊員は背のうなどの装備を万全にして弘法を出発。弥陀ヶ原(みだがはら)や天狗平を巡り、避難適地や噴火の影響が想定される範囲を確認した。また日本で最も高い場所にある駅、室堂ターミナルでは、災害時の活動拠点として活用できるかも検証した。翌日、雄山や大汝山(おおなんじやま)、富士ノ折立を巡り、同行した自治体職員と情報の共有を図るとともに、連携を強化した。
14普連は、警備隊区である北陸3県で自然災害の恐れがある地域を隊員に歩かせて、地形や施設などを体感する訓練を進めている。今回は石川県の白山に続き2回目の訓練。重迫中隊長の田中1尉は「活火山を体感し、訓練の重要性を認識できた。地域の安全・安心にこれからも万全を期したい」と話した。
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陸上自衛隊 金沢駐屯地
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