2019年春入隊した「自衛官候補生」にインタビュー!

石橋 新太(いしばし あらた)
23歳 海上自衛官候補生 横須賀教育隊第32分隊 神奈川県三浦市(2019年5月22日当時)

どうして自衛官になろうと思ったのですか?

 私はマグロ水揚げ量が全国有数の神奈川県三浦市で生まれ育ちました。海が身近なこともありダイビングが趣味で、大学生の頃から海上自衛官の仕事に関心を持っていました。都内の大学で救急救命士を目指して勉強に励んでいた時、就職セミナーの一環で自衛隊の説明会がありました。その後、先生の話を聞き、自分で調べていくうちに海自の潜水業務に興味を覚え、進路に決めました。映画『海猿』の潜水士に憧れ、当初は進路を海上保安庁と考えていましたが、より大きな国の組織で人命を助けたいと思い、自衛隊に決めました。

どんな自衛官を目指していますか?

画像1: 【自候生インタビュー11弾】かけがえのない仲間と出会い、共に国を守る

 大学時代にアルバイトしていたイタリア料理店で、「バイトリーダー」としてスタッフを取りまとめる経験をしました。集団で働くには自分だけではなく、周囲の人と連携することが大切で、コミュニケーションを密にしてこそスムーズに動く組織になると感じました。今後は自衛官として全体を見渡せるよう視野をより広げ、協調性と気配り力を一層磨いていきます。同期自候生が約60人いる中で分隊長と班長から選ばれ、同期のリーダー的存在となる「学生長」を拝命しました。年齢や生きてきた境遇が異なろうとも仲間として一体感を持ち、国民を守り抜く自衛官を目指します。

これまで頑張ってきたことは?

 小2から高3まで野球部員でした。特に高校の部活が寮生活だったので、集団生活には慣れている方だと思います。それでも、隊舎での生活は艦艇での海上勤務を想定した生活環境のためより厳しく、限られた空間での生活に1日も早く慣れるよう努めました。高校生の頃から座右の銘は「有言実行」で、自分で立てた目標は実行しないと自分のためにならないと思っています。学生長に任命されたことから、より精神力や忍耐力を強く持って訓練に励み、同期の見本になるとの意識があります。有言実行の言葉の重要性を自衛官になって改めて感じています。

どこの地方協力本部で、どんなサポートを受けましたか?

 昨年の7月、大学で行われた就職セミナーに来ていた広報官が東京地方協力本部の陸上自衛官でした。セミナー後に東京地本に電話で問い合わせ、陸海空自衛隊に関するパンフレットや資料を送ってもらいました。過去問と作文対策は通っていた大学の先生に教わり、一方で、面接の練習方法や入隊後の生活についての説明、各自衛隊の職種については地本の広報官に詳しく教えてもらいました。各自衛隊の様々な職種の中から、海上自衛隊で機雷除去や人命救助などを行う潜水士の任務に憧れを抱き、就職の目標に決めました。

休日の過ごし方は?

画像2: 【自候生インタビュー11弾】かけがえのない仲間と出会い、共に国を守る

 週末の外出は生活用品を買いに出るくらいで、外出しないことも多いです。基本的には翌週の訓練に向けた事前準備や復習、同期数人とのランニングや体育館でのウエイトトレーニングなどで体力づくりに励んでいます。海上自衛官にとって水泳は重要項目のため、自主的にプールで練習しています。プールと海では体力の消耗度合いが違うので、海での水泳に生かせるよう励んでいます。人の役に立ち、人の命を救うには、まず自分がたくましくなければいけないと思います。そのためにも日々のトレーニングを大切にしています。

これから自衛官を目指そうとしている後輩に一言!

 集団生活を行う自衛官は普段の生活から常に自分自身を見直し、広い視野で物事を見て周囲への気配りできる対応力を身に付けることが必要だと感じます。自分だけができればいいのではなく、仲間みんなで目的を達成するために切磋琢磨して任務にあたるためにも、協調性を磨くことも大切で、信頼関係を築きあげた同期との絆は自衛隊ならではの宝です。生まれた場所や育った環境、年齢などが違っても、自衛隊にはかけがえのない仲間との出会いがあります。仲間と共に国を守り、やりがいと誇りを持つことができる仕事です。

自衛隊の仕事に興味を持ったら…

画像: 自衛隊の仕事に興味を持ったら…

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