2019年春入隊した「自衛官候補生」にインタビュー!
今泉 友里(いまいずみ ゆり)
24歳 航空自衛官候補生 防府南基地第2教育大隊第23中隊 佐賀県武雄市(2019年5月22日当時)
どうして自衛官になろうと思ったのですか?
航空自衛官になる前、陸上自衛官でした。私には年上の男性陸上自衛官のいとこがいます。いとこの影響で幼いころから自衛隊が身近な存在としてありました。陸上自衛官の制服姿のいとこを見て育ち、活躍している様子に憧れを抱いたことが自衛官になりたいと思ったきっかけです。志望するなら陸上自衛官というのが自然の流れでした。陸上自衛官を2任期終えて、生き物が好きだったので動物に関する専門学校を卒業しました。在学中に進路を考えた際に航空自衛隊の補給の業務に興味を抱き、航空自衛隊の自候生になる決心をしました。
どんな自衛官を目指していますか?
陸上自衛官として2任期を終えた後、進学した専門学校で改めて進路を考えました。2016年4月に出身地の九州で熊本地震が発生。元陸上自衛官として自分も被災して困っている人々のために役立ちたいという気持ちが強くなっていきました。自衛隊に戻り、今度は航空自衛官として給業業務に就くことを考えました。航空機部品から事務用品まで、航空自衛隊で使用する全物品の需給統制、在庫管理、取得出納、保管などに携わって航空自衛隊の活動を支えるとともに、災害時に人々の生活を支援して頼られる自衛官でありたいと思います。
これまで頑張ってきたことは?
性格は忍耐強く、くよくよしない前向きな性格です。熊本地震で活躍する自衛隊員のように社会や地域住民から愛され、必要とされる存在でありたいと強く思います。そのためには、自分自身が常に誠実で誰からでも信頼される模範でありたいと思っています。自衛隊で女性はまだ少数ですが、男性自衛官が気づかないような細かい点や女性ならではの視点を持って、有事や災害時の国民に寄り添っていきます。これまでもこれからも努力し続け、思いやりの気持ちを大切にし、自候生教育期間のメリハリある生活を忘れないようにしています。
どこの地方協力本部で、どんなサポートを受けましたか?
佐賀地方協力本部に電話して、広報官がていねいに電話対応してくれたことが印象的でした。私は元陸上自衛官のため地本を知っていましたので、地本はごく身近な存在でした。電話した時点で航空自衛隊に入隊する意志を持っていたので、後日改めて佐賀地本を訪ね、詳しい説明を受けました。応募書類の書き方を教わったことをはじめ、試験に向けてのアドバイスや面接練習もしてもらいました。過去の試験問題や作文問題をもらって自分で出題傾向を調べ、わからないことは質問しました。地本全体で志願者が合格できるようにサポートしてくれている感じがしました。
休日の過ごし方は?
同期は約80人いますが、みんな外出できる週末が楽しみです。外出先では、同期と数人とファミリーレストランでおいしいものを食べたりしてリフレッシュしています。外泊はできないので土曜、日曜それぞれの夕方に基地に戻らなくてはなりません。体力づくりも大切なので、同期と腕立て伏せや腹筋運動などのトレーニングをするほか、走ったりしています。全国から集まった同期との出会いは貴重な財産です。年齢層もバラバラで、年長者から教わること、一方で年少者に教えることの両方を通じて成長している自分を感じます。
これから自衛官を目指そうとしている後輩に一言!
自候生の期間は集団生活なのでプライベートの時間が少なく、常に周囲に気を遣う必要があります。初めのうちは生活に慣れるまで大変だと思います。でも不慣れによる不安は、自衛官を目指す誰もが経験する思いなので、くじけることなく頑張ってほしいです。私は自候生試験に合格して再び自衛官になることが決まった時、両親、親戚、友人などから祝福されました。素直にうれしいと思った反面で「期待にも応えたい」とも思いました。後輩にも理想とする自衛官になる努力を積み重ね、立派な自衛官を目指してもらいたいです。
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