「援護を援護する」第118号 恐れずたくさん失敗してモテモテな人になろう

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成功談よりも失敗談に人は共感します。

ドジなエピソードこそ心をつかみ

魅力を深める資産になります。

失敗を笑いに変える人ほど、人生を

おもしろく彩る、今号はそれがテーマです。


自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に

従事くださり本当にありがとうございます。

心から感謝いたします。


前回(117回・9/1)は夢の実現は

距離ではなく「できる」という確信の強さで

決まる。確信が弱ければ近くても遠のき、

強ければ遠くても早く叶う。確信が行動を

加速させ、未来を引き寄せるのだ、という話

をしました。


成功の多い人より、失敗の多い人の方が

断然モテます。  

成功の話はどこか遠い世界のように聞こえる

ことが多いですが、

失敗の話は「自分もやったことある」と

共感されやすいからです。  


たとえば、プレゼンで緊張して頭が真っ白になり、  

スライドを全部飛ばしてしまった人の話は

笑い話になります。  

その人が後に大成功したとしても、  

印象に残るのは「そんなドジをしたのに今がある」

というギャップです。  

人は完璧さよりも、人間味のある不完全さに

惹かれるのです。  


心理学の研究でも「失敗のエピソードを

持つ人は親近感を持たれやすい」 という結果が

出ています。  

これは「プラットフォール効果(Pratfall Effect)」

と呼ばれ、  

多少の欠点や失敗を見せることで人はかえって

魅力的に映る、というものです。  


完璧超人のように見える人が、  

コーヒーをこぼしたり、

名前を言い間違えたりすると、  

一気に親しみがわく経験は

誰にでもあるでしょう。  


つまり成功のエピソードより

失敗のエピソードの方がおもしろい。  

そして、エピソードの多い人の方がおもしろい。  

ということは、成功の多い人よりも

失敗の多い人の方が、  

おもしろい人生を「読ませてくれる」存在なのです。  


だから、失敗は避けるべきものではなく、  

自分を魅力的にしてくれる資産なのです。  

「失敗=恥」ではなく「失敗=物語」。  

そう考えると、これからの失敗が楽しみに

さえなるのです。


(了)


援護を援護するこのコラムはいつか訪れる

定年後のセカンドキャリアに活かせて、

「使える」再就職・キャリアのポイントを

毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。


執筆者:株式会社 求人代表取締役 石塚毅氏

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞を

はじめ表彰多数。人事採用のプロ。AC

これまで7000社の採用支援、2万人

以上の個人向けキャリア相談実績あり。

サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を

持つ