「援護を援護する」第121号 リスクを引き受けて人生を変えられる人になろう

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チャンスは利益ではなくリスクの先にあります。

相手にまず利益を与え、自分がリスクを

引き受ける勇気こそが信頼を生み、

人生を変える扉を開く、今号はそんなお話です。


自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に

従事くださり本当にありがとうございます。

心から感謝いたします。


前回(120回・9/22)は、

失敗は痛みではなく「人にどう見られるか」を

気にする心がつらい原因。

視線を笑いに変えられる人は強く、

失敗を人間味として信頼に変え、

人生を前に進める力にできますよ、

という話をしました。


チャンスをつかむには、

利益よりも先に

リスクを自分で持つことです。  


リスクを自分が引き受け、

利益を相手に渡す。  

この姿勢が信頼を生み、

結果として大きなチャンスに変わります。  


こんな人が実際にいました。

彼(50代)は転職活動のとき、

面接で思い切ってこんな提案をしました。  


「もし内定をいただけたら、最初の3か月間

は無給で働きます。

その代わり、任せていただいた仕事で

成果を出せたら、成果分はきちんと

給与で評価してください」と。  


面接の場は「正気か?」と少しざわつきましたが、

面接官は

「リスクを背負ってまで挑戦したいという

気持ちが伝わった」

と感心したそうです。  


結果、その場で役員面接に進み、

内定を勝ち取りました。  

しかも入社後は成果を出して即昇給。

そして昇進。

彼は「無給発言はギャンブルじゃないんです。

チャンスの呼び水なんです。」

と笑っていました。  


多くの人は利益を自分に残し

リスクを避けようとします。  

しかし必要なのは利益ではなくチャンス。  


「リスク-利益=チャンス」


この方程式を思い出してください。  

リスクを笑いながら引き受けたとき、

人生を変える扉は必ず開くのです。


(了)


援護を援護するこのコラムはいつか訪れる

定年後のセカンドキャリアに活かせて、

「使える」再就職・キャリアのポイントを

毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。


執筆者:株式会社 求人代表取締役 石塚毅氏

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞を

はじめ表彰多数。人事採用のプロ。AC

これまで7000社の採用支援、2万人

以上の個人向けキャリア相談実績あり。

サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を

持つ