「援護を援護する」第96号 まちがってもいいからその場で判断を出せる人になろう

人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム

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あなたは

「今度こんなイベントがあるんだけど

行かない?」

と言われた時にどれくらいの時間で

決められますか?

即断即決タイプ?

それとも周りの人の反応を見ないと

決められない?

今日のコラムはこれがテーマです。


自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に

従事くださり本当にありがとうございます。

心から感謝いたします。


さて前回(95号・3/31)は、

一流の上司は、部下から問題を報告されると

問題点がわかってよかったと言って喜ぶ。

問題がないのが最大の問題。問題に気づい

ていないというのが最も危険ですよ、という話

をしました。


その場その場ですぐに結論が出せる。

即座に判断が下せる、というのは、

あらゆることにおいて必要な能力です。

そのためにはその場その場で結論を

出す、訓練が必要です。

その場その場で結論を出していく

習慣を身につけるのです。

 

「今度こんなイベントがあるんだけど

参加しない?」

というメールを見たら

 

「参加します」

とすぐに返信する人は

メールを見た時にその場で

参加することを判断したのです。

 

この人はその場その場で結論を

出せる人です。

 

ところがせっかくお誘いがきているのに、

単なるメッセンジャーでしかない人もいます。

こういうイベントがあるけれども行かないか、と

言われた時に、みんなはどうするのかな、と

考え込んでしまう。

あの人が行くんだったら行くけど、と

別の人にメールする。

つまり結論を伸ばすためにメールを

しているのです。

 

これではどこまでいっても

自分の答えが出せないのです。

自分で考える

というのは

自分で判断する

ということなのです。

 

するのか、しないのか

好きか、嫌いか

欲しいか、欲しくないか

 

何も難しい話ではないのです。

好き嫌いは感性です。

感性は知性と相反するものでは

ありません。

自分の好き嫌いを把握することが

知性なのです。

間違ってもいいから

その場で結論を出せることが

大事なのです。

 

(了)

 

援護を援護するこのコラムはいつか訪れる

定年後のセカンドキャリアに活かせて、

「使える」再就職・キャリアのポイントを

毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。


執筆者:株式会社 求人代表取締役 石塚毅氏

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞を

はじめ表彰多数。人事採用のプロ。

これまで7000社の採用支援、2万人

以上の個人向けキャリア相談実績あり。

サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を

持つ。