「援護を援護する」第97号 「〇〇〇のに」というセリフを言わない人になろう

人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム

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人はだれでも愛情が欲しい。

大事にされたい。

大切に思われたい。

だからつい

「〇〇〇のに」

と言ってしまう時があります。

あなたは「〇〇〇のに」

と言いますか?

それはどんな時に言いますか?

今日のコラムはこれがテーマです。


自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に

従事くださり本当にありがとうございます。

心から感謝いたします。


さて前回(96回・4/7)は、

間違ってもいいからその場で結論を出せることが

大事。即座に判断が下せる、というのはあらゆる

ことにおいて必要な能力ですよ、という話をしました。

 

トップ営業が絶対に言わないセリフに

 

「〇〇しているのに○○

 

があります。

 

逆に売れない営業は「のに」さん、です。

意外に大勢いるのです。

たとえば

 

「私はこんな雨の中を傘もささないで

お客様を訪問したのに、会ってくれなかった」

 

という感じです。

受注できなかったということを

自分の頑張りの押しつけに

変換してしまいます。

 

たとえば突然、雨が降り始めて

びしょ濡れになってお客様を訪問した時に

 

「私はこんな雨でも来てやっているのに」

 

と思わなければいいのです。

 

「すみません。忙しい時に来てしまいました。

また来ますね。」

 

と言ってさわやかに帰れることが大事です。

これは上司との関係でも同じことです。

私はこんなに頑張っているのに

上司は評価してくれない、

と思うと、だんだん自分のやっていることのみを

正当化していってしまう。

 

自分は運が悪い。自分は才能がない。

というふうになっていきます。

ないのは才能ではなくて、サービス精神です。

 

実はサービス精神がない人はいないのです。

だれでも本当はサービス精神があるのですが

その出し方をちょっと知らないだけなのです。

サービス精神の出し方に気づいた人は

後はもう楽ちんです。

自分にサービス精神があるということがわかったの

ですから。売れないはずはないのです。

 

(了)

 

援護を援護するこのコラムはいつか訪れる

定年後のセカンドキャリアに活かせて、

「使える」再就職・キャリアのポイントを

毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。


執筆者:株式会社 求人代表取締役 石塚毅氏

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞を

はじめ表彰多数。人事採用のプロ。AC

これまで7000社の採用支援、2万人

以上の個人向けキャリア相談実績あり。

サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を

持つ。