「援護を援護する」第141号 やり切ったあとの70%の自然体がわかる人になろう

人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム

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なぜ「本気」でやっているのに空回りするのでしょうか?

成果を阻むのは努力不足ではなく、過剰な力みかも

しれません。結果を出す人がたどり着くのは、やり切った

先にある70%の自然体なのです。


自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に

従事くださり本当にありがとうございます。

心から感謝いたします。


前回(140回・2/9)は、人生のポケットには

未発見の強みという宝くじがある。失敗や人脈も資産。

比べずに自分の強みを磨き、日常のチャンスを掘り起こ

せば、大きな成果につながりますよ、という話をしました。


商談やプレゼンで「全力を出せば成果が出る」と

信じているビジネスパーソンは多いです。

しかし現場では、100%の力みが必ずしも最適解では

ありません。

むしろ、徹底的に準備し切ったあと、肩の力が70%

ほどに抜けた状態こそ、成果が最大化する状態です。


あるSaaS企業の営業部長は、大型案件の最終提案

でプレゼン内容を完璧に暗記し、想定問答もすべて用意

しました。

ところが初回は力みすぎ、お客様の表情の変化に気づけず

失注してしまいました。


彼は悔しさから準備をやり直し、徹底的に商品理解を

深めます。

2度目の商談では、もはや台本にはしばられず自然体で

お客様と対話したのです。

結果は受注。準備が限界まで積み上がったことで余計な力

が抜けたのです。  


IPO準備中のベンチャーCFOが決算説明会で同じような

経験をしています。

初回は完璧を求めすぎ、数字の説明に終始し質疑で

硬直してしまいました。

そこで自ら財務ストーリーを再構築し、徹底的にシナリオを

磨きました。


次の説明会では投資家との対話に集中でき、評価は

一変しました。

力が抜けたのは、準備をやり切ったあとだったのです。


「力を抜く」とは手を抜くことではありません。

やるべきことを限界までやった者だけが到達できる状態です。

力みは未消化の不安の裏返しなのです。

まずは100%で走り切る。その先で訪れる70%の自然体

こそ、プロフェッショナルな成果を生むのです。


(了)


援護を援護するこのコラムはいつか訪れる

定年後のセカンドキャリアに活かせて、

「使える」再就職・キャリアのポイントを

毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。