中谷元前防衛大臣(67)は10月22日午前、防衛省で儀仗(じょう)隊による栄誉礼を受けた後、離任会見に臨んだ。
「3度目の職務は防衛行政の集大成。強く、たくましい自衛隊をつくることに全力を尽くした」と述べた。その後小泉新大臣に職を引き継いだ(下記)。
中谷元前防衛大臣(67)は10月22日午前、防衛省で儀仗(じょう)隊による栄誉礼を受けた後、離任会見に臨んだ。
「3度目の職務は防衛行政の集大成。強く、たくましい自衛隊をつくることに全力を尽くした」と述べた。その後小泉新大臣に職を引き継いだ(下記)。
在約半世紀前に自衛官として歩みを始め、35年にわたり国会議員として防衛政策に携わってきた道のりを振り返り、職員や隊員への感謝を表明した。
任中は、国家防衛戦略(NDS)の方針を踏まえ、「強くたくましい自衛隊の構築」を掲げて改革を推進。防衛力強化を推進したほか、統合作戦司令部(JJOC)の創設や佐賀駐の開設を実現した。また、「人こそ防衛力の基盤」として隊員の処遇改善を最優先に掲げ、30を超える手当や給与の改善を進めた。
中谷氏は平成13年の第1次小泉内閣で防衛庁長官に就任し、統合幕僚監部の設立構想を主導。26年の第3次安倍内閣では防衛大臣として平和安全法制を担当し、「抑止力と対処力の強化、同盟国との連携深化を進めてきた」と振り返った。
今回の在任では、他国との連携を深めるため14カ国を訪問し、60回を超える会談を実施した。
最後に「命をかけることと粗末にすることは違う。安全管理と心の通う指導を忘れないでほしい」と呼びかけ、大勢の職員、隊員らに見送られながら防衛省を後にした。
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