台風被害を受けた八丈島に到着した1師団派遣部隊を迎えたのは、「来てくれて、ありがとう」という島民の温かな言葉だった。給食・給水・物資輸送、そして自衛隊として初めての加水・入浴支援——支援の現場には笑顔が並び、子どもたちが「また明日来るね」と手を振る姿もあった。35日間で育まれた、島と隊員の確かなつながり。その瞬間を写真でたどる。
台風被害を受けた八丈島に到着した1師団派遣部隊を迎えたのは、「来てくれて、ありがとう」という島民の温かな言葉だった。給食・給水・物資輸送、そして自衛隊として初めての加水・入浴支援——支援の現場には笑顔が並び、子どもたちが「また明日来るね」と手を振る姿もあった。35日間で育まれた、島と隊員の確かなつながり。その瞬間を写真でたどる。
10月に伊豆諸島・八丈島を中心に猛威をふるった台風22号・23号により島の生活に大きな影響が及ぶ中、陸自1師団(師団長・堺陸将)は同11日、東京都からの災害派遣要請を受け、直ちに八丈島における活動を開始。
八丈島に到着した派遣部隊を最初に迎えてたのは、「来てくれて、ありがとう」と語りかける島民の温かい言葉。隊員は改めて、「この島のために必ずやり遂げる」という決意を固くした。
給食支援―縮まる島民との距離―
笑顔を交わすうちに、島民と隊員の間に、互いの名前を覚えるほどの交流が生まれていた。
入浴支援―育まれる支援を越えた深い信頼―
自衛隊として初の取り組みとなった、町営温泉「ふれあいの湯」と連携した加水・入浴支援。
「やっと湯船につかれて、いやされるよ」とほほえむ人。
「また、明日来るね」と手を振る子供たちの姿があった。
活動状況
期間中の活動部隊
▽陸自=1後方支援連隊、1飛行隊、12ヘリコプター隊
▽海自=横須賀地方隊横須賀警備隊
▽空自=1輸送航空隊、3輸送航空隊
主な活動
▽連絡員の派遣=東京都庁に4人、八丈町役場に17人
▽給水支援=累計105トン
▽給食支援=累計1万1600食
▽入浴支援=累計2575人
このほか、人員・物資等輸送(東京都の作業員、支援物資など)、官庁間協力など。(統合幕僚監部発表より)