「援護を援護する」第99号 「勉強になりました」と自然に言える人になろう

人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム

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まったく同じものを見ていても

その人の考え方・心の持ち方で

まったく違ったものに見えるし、変わる。

今日のコラムはこれがテーマです


自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に

従事くださり本当にありがとうございます。

心から感謝いたします。


さて前回(98号・4/21)は、

誰からも聞いていないけれども、

そこでちゃんと自分の力で学んでいる人は

学んでいます。

その差はほんのちょっとのことです。

気づくか気づかないかで

先へ行って大きく分かれますよ、という

話をしました。

 

謙虚になると仕事は楽しくなります。

仕事が楽しくないという人は

謙虚さが足りないのです。

 

謙虚になる、という言い方は

昭和なイメージがあるかもしれません。

しかしそこを少し飲み込んで

謙虚になると、あらゆることが楽しく

なります。

あらゆることがありがたいな、と感じられる

ようになります。

 

楽しいということは、ありがたさ・ありがたみ

を体感できるということです。

おもしろさの前にありがたさがわかると

楽しくなるのです。

それは他人との比較でわかるものでは

ありません。

他人と比較してもと出てくるのは

不平不満だけです。

あの人よりも自分の方が損していると

感じてしまう、とかです。

 

謙虚になると他人と比較なんて

しなくなります。

たとえば上司がうるさく言ってくる、とします。

しかし「そんなエネルギーのかかることを

してくれるのはありがたいな」

と思えるようになります。

 

自分は愛されているから

目をかけてくれていろいろ教えてくれている

のかな、とも考えられるようになります。

 

そして自然に

「勉強になりました」

という言葉が出てきます。

「勉強になりました」は

勉強になったときだけに言うのではないのです。

最初から「勉強になりました」というのです。

「勉強になりました」と言っているうちに

何を勉強したか、がわかってきます。

 

どんなつまらないこと、

どんな失敗、

どんなイヤなことも、

いつも勉強になったと考えることが

できるようになるのです。

 

(了)

 

援護を援護するこのコラムはいつか訪れる

定年後のセカンドキャリアに活かせて、

「使える」再就職・キャリアのポイントを

毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。


執筆者:株式会社 求人代表取締役 石塚毅氏

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞を

はじめ表彰多数。人事採用のプロ。AC

これまで7000社の採用支援、2万人

以上の個人向けキャリア相談実績あり。

サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を

持つ。