「援護を援護する」第124号 周りなんか気にせずに走り続けて自分だけの景色を見よう

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前回(123回・10/13)は、

勝負に強い人は、才能よりも

「降りない力」を持つ人。

あきらめずに挑み続けた者には、

途中で降りた人の運やチャンスが流れ込む。

成功とは特別な才能ではなく、

最後まで立ち続けた者へのご褒美です、

という話をしました。


自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に

従事くださり本当にありがとうございます。

心から感謝いたします。


人生の成功に定員も順位もありません。

それでも、人はつい誰かと比べてしまうものです。

あいつより前に出た、いや、抜かれた。

そんなことを気にしているうちに、

本当に見るべき景色を見失っていきます。


成功というのは、競い合いの果てに

あるものではないのです。

それは、静かに走り続けた者の足もとに

ふと現れるものです。


マラソン大会を思い出してください。

スタートのピストルが鳴ると、先頭集団が

勢いよく飛び出していきます。

土ぼこりの向こうに背中が消えていくのを

見ても、慌てることはありません。


やがて風が落ち着くと、

遠くに小さく見えた彼らの背が、

1人、また1人と止まり、

中には歩き始める人もいます。


ただ前を見て、自分のリズムで走る。

気づけば、周りの足音は減っています。

そしてある時、ふと顔を上げると、

目の前にゴールのテープがゆれているのです。


成功に順番はありません。

必要なのは、走り出す勇気と、走ることを

やめない意志だけなのです。


(了)


援護を援護するこのコラムはいつか訪れる

定年後のセカンドキャリアに活かせて、

「使える」再就職・キャリアのポイントを

毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。


執筆者:株式会社 求人代表取締役 石塚毅氏

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞を

はじめ表彰多数。人事採用のプロ。AC

これまで7000社の採用支援、2万人

以上の個人向けキャリア相談実績あり。

サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を

持つ