「援護を援護する」第123号 勝負から降りないで勝者となる人になろう

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勝負の世界も人生も、「降りない人」が

最後に笑う。才能よりも、続ける覚悟が

運を引き寄せる。

途中で諦めた人の分までチャンスを受け

取り、立ち続けた者が「本当の勝者」に

なる、今号はそんなお話です。


自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に

従事くださり本当にありがとうございます。

心から感謝いたします。


前回(122回・10/6)は、

成功の秘訣は「自分のペースを守ること」。

他人に惑わされず、自分に合ったリズムで

行動する人が最終的に成果を出す。

朝型を貫いた新人のように、マイペースこそ

最短の成功法だですよ、という話をしました。


勝負を降りない人は、途中で降りた人の

分のチャンスを丸ごと引き受け、さらに強くなり

ます。  

これはギャンブルの世界だけでなく、ビジネスの

世界にも同じことが言えます。


たとえば、新規取引先の営業提案で

何度、断られても諦めずに挑み続ける人がいます。  

最初の提案では鼻で笑われ、2回目もスルー。  

3回、4回、5回・・・・回数もよくわからない

くらい続けている頃には状況が変わり

「あの人、まだやってたのか」と周囲に言われながら  

最後には新規で大口契約を勝ち取った。

こういう話、いま少なくなりましたが現実に存在

しています。


彼が特別優秀だったわけではなく、

「降りなかった」だけなのです。


ギャンブルで言えば、長く張り続けた人が

最終的に勝つように、  

人生の勝負も「続ける力」が鍵になります。  

胴元はイカサマをしなくても、続けている限り儲かる。  

降りた人の掛け金が、降りない人の利益に

なるのです。


人生では、お金の代わりに「運」をやり取りしています。  

途中で「もう無理だ」と手を引く人の分の運が、  

まだ立ち続けている人に流れていく。  

それが積み重なって「強運の人」が生まれるのです。

「勝つ人」は特別な才能がある人ではなく、  

「降りなかった人」なのです。  

最後まで立ち続けている人こそ、

運も成果も味方につけるのです。


(了)


援護を援護するこのコラムはいつか訪れる

定年後のセカンドキャリアに活かせて、

「使える」再就職・キャリアのポイントを

毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。


執筆者:株式会社 求人代表取締役 石塚毅氏

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞を

はじめ表彰多数。人事採用のプロ。AC

これまで7000社の採用支援、2万人

以上の個人向けキャリア相談実績あり。

サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を

持つ