【みんなのひろば】3日間の隊員生活で強く心に響いた「間違いを恐れない気持ち」|久居駐屯地

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ロープワークに挑む阿部さんら

防衛日報 2025年11月12日付


間違う恥じらいを捨てた経験は、自分にとって貴重な財産|近鉄グループホールディングス 阿部颯太朗さん


 先に公開された記事「規律と団結の大切さ実感」 近鉄社員が3日間の訓練体験|久居駐屯地 で体験入隊した参加者から、リアルな感想が届けられたので一緒にご紹介! あわせて体験記を楽しもう。


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ベッドメイキングも意外と難しい


「自衛隊生活体験で、一番印象に残った言葉があります。それは教官の方々が事あるごとにかけてくれた『いくらでも間違って良いから』という言葉です。

 はじめのうちは、生活体験でいろいろ経験してほしいから言ってくれているのだろうと思っていました。実際、生活体験の内容はほとんどが初めてのことで、間違う恥じらいを捨てて全力で取り組んだ経験は、自分にとって貴重な財産になりました。

 

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3日間の隊員体験に取り組んだ阿部さん


 しかし、中隊長の佐藤3陸佐の担任官教育や、教官の方々のお話の中で、被災地や紛争地帯など過酷な現場で重い荷物を持ちながら、救助者や仲間の命を預かり、その中で任務を遂行しているお話を聞いて、訓練の中でたくさん間違うことは、現場で最高のパフォーマンスを発揮するための準備なのだと強く心に響きました。

 自分自身を振り返ると、社会人6年目の小さなプライドと、管理部門として変に見られたくないという気持ちが先行して、仕事の中で挑戦したり、良いパフォーマンスを発揮することよりも、人前でミスしないことを優先してしまうことがあったように感じます。

 今回、貴重な経験とともに教わった「間違いを恐れない気持ち」を決して忘れることなく、日々挑戦するつもりで業務に邁進まいしんし、いざというときにはミスのない、最高のパフォーマンスを発揮できる人材を目指していこうと思います」


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