11月16日、八丈島での支援活動を締めくくる「感謝のセレモニー」。島民が作った花道を、隊員が一人ひとりハイタッチしながら進んだ。「寂しくなるね」「また来てね」——別れを惜しむ声に、過ごした日々の深い絆がにじむ。任務完遂とともに島に残った温かな思いを、写真でたどる。
11月16日、八丈島での支援活動を締めくくる「感謝のセレモニー」。島民が作った花道を、隊員が一人ひとりハイタッチしながら進んだ。「寂しくなるね」「また来てね」——別れを惜しむ声に、過ごした日々の深い絆がにじむ。任務完遂とともに島に残った温かな思いを、写真でたどる。
感謝セレモニー
セレモニーでは、山下町長から「自衛隊の皆様の働きに、町民からも多くの感謝の声が寄せられています」と深い感謝の言葉が述べられ、復旧・復興に向けて町民一丸で取り組む決意が示された。
後川連隊長は、活動を振り返る中で島民の強さと優しさに触れ、入浴支援の際に設置したノートに綴られた多くのメッセージについて「ここで活動した延べ約900人の隊員を支えてくれました。寄り添うつもりで島に来た私たちが、逆に皆さまの言葉と笑顔に支えられていたのです」と深い感謝を述べた。
そのうえで、「国民の命と暮らしを守るため、これからも変わらず全力を尽くす存在であり続けます。私たちがここへ来る機会がないことが一番ですが、もし何かあれば必ず駆けつけます」と語り、島に寄せる思いと決意を示した。
その後、園児から花束が渡された。
別れのハイタッチ
最後の見送り
空港では、隊員たちに向けられた島民のあたたかな視線が、別れの時間をやさしく包んでいた。
ともに歩いた日々は、災害派遣という枠を超え、支え合うことで生まれた確かな絆へと変わっていった。
この島で交わした時間と思いは、隊員一人ひとりの胸に深く刻まれていく。