前週の防衛省・自衛隊の動きをチェックできる週報記事を毎週月曜日の通勤・通学時間にお届けします。
2021年8月13日(金)
九州北部で大雨、長崎県知事から災害派遣要請
◯11日から日本付近に前線が停滞し、九州北部で記録的な大雨となっている地域があり、さらに向こう1週間、大雨が継続するおそれがあることから、13日に内閣総理大臣指示が発出された。
これを踏まえ、岸信夫防衛相は自衛隊に対し、①早急に被害状況を把握できるよう、関係府省庁及び自治体と緊密に連携し、情報収集に努めること、②被害が発生した場合に備えて、あらゆる手段を活用した情報収集活動を実施するとともに、人命救助を第一義とした救援活動の準備に万全を期すこと、を指示した。
また、同日午後3時45分、長崎県雲仙市で未明に発生した土砂崩れに関して、陸上自衛隊第16普通科連隊(大村駐屯地)に、長崎県知事から安否不明者の救助に係る災害派遣要請があった。
2021年8月14日(土)
佐賀県の河川氾濫で55人を救助
◯午前10時45分、佐賀県の六角川が氾濫し、陸上自衛隊西部方面混成団(久留米駐屯地)に、県知事から人命救助に係る災害派遣要請があった。
陸上自衛隊第5施設団(小郡)が大型渡河ボート3隻、海上自衛隊佐世保水中処分隊(佐世保)がゴムボート2隻で救助活動を開始。この日、要救助者55人を救助した。
対馬沖で中国海軍の艦艇を確認
◯午後1時ごろ、海上自衛隊は、対馬の南西約130kmの海域で中国海軍のジャンダオ級小型フリゲート1隻を確認した。その後、当該艦艇は対馬海峡を北東に進み、日本海へ向けて航行した。
防衛省・自衛隊は、海上自衛隊第2護衛隊所属「はるさめ」(佐世保)と第4航空群所属P1哨戒機(厚木)により、所要の情報収集・警戒監視を行った。
2021年8月15日(日)
海上自衛隊が米海軍と東シナ海で共同訓練
◯海上自衛隊は14、15の両日、東シナ海で米海軍との共同訓練を実施した。海自の戦術技量と米海軍との相互運用性の向上を図るのが目的。
海自護衛艦「ちょうかい」と米海軍駆逐艦「ベンフォールド」が、日米同盟の抑止力・対処力を強化するため各種戦術訓練を実施した。
2021年8月16日(月)
自衛隊のワクチン接種、先週も10万回超える
◯防衛省は、8月9日(月)から15日(日)までに自衛隊が大規模接種センターで実施した新型コロナウイルスワクチンの接種回数を発表した。東京は6万9119回、大阪は3万4285回。東京、大阪とも微減となったが、先週も合わせて10万回を超える接種を実施した。
2021年8月17日(火)
東京パラリンピック開会日の展示飛行経路を発表
◯航空幕僚監部は、東京2020パラリンピック競技大会の開会日(8月24日)において、ブルーインパルスが行う展示飛行の予定経路を発表した。
予行は21~23日のうちに1日実施し、当日の飛行予定の告知や天候などによる内容の変更については航空自衛隊のSNSやホームページで行うとしている。
食料約3万食を輸送。青森県の災害派遣終了
◯午後7時、青森県の大雨被害に関する陸上自衛隊9師団への災害派遣について、県知事から撤収要請があった。
自衛隊は、10日(火)から17日(火)まで延べ約950人が被災現場で活動し、救援物資の輸送、給水支援、住民などの避難支援、流木・汚泥の除去などを行った。主な活動実績は下記の通り。
◆水・食料などの救援物資の輸送
延べ実績:食料約29,000食、飲料水約33,000本(500ml)、日用品等約4,300点
◆給水支援
約80トン
◆住民などの避難支援
約520人
◆流木・汚泥除去
流木4本、汚泥約130トン
岸防衛相が次期駐日カナダ大使と会談
◯岸防衛相は、マッケイ次期駐日カナダ大使の表敬を受けた。
両者は、両国が同じインド太平洋国家として、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向け、引き続き緊密に連携していくことを確認した。
2021年8月18日(水)
177人を救助。佐賀県河川氾濫の災害派遣が終了
◯午後3時33分、佐賀県六角川の氾濫に関する住民の避難誘導を完了したため、佐賀県知事から西部方面混成団長に対し災害派遣の撤収要請があった。
自衛隊は、14日(土)から18日(水)まで延べ約1,240人が活動し、武雄市で95人、大町町で82人を救助した。
アフリカ開発会議に向けてチュニジア大使と会談
◯岸防衛相は、モハメッド・エルーミ駐日チュニジア共和国大使の表敬を受けた。
両国は、2022年にチュニジアで開催されるTICAD8(第8回アフリカ開発会議)に向けて、一層連携を発展させていくことを確認した。
2021年8月19日(木)
「こども霞が関見学デー」で自衛隊をPR
◯18、19の両日、「こども霞が関見学デー」が開催された。これは、夏休みに親子のふれあいを深め、子供たちが広く社会を知る機会とするとともに、政府の施策に対する理解を深めてもらうことを目的に、文部科学省を中心に各府省庁などが参加して実施されるもの。
防衛省では、ホームページ上でも子供たちに楽しんでもらえる動画コンテンツ、自衛隊に関するクイズ、自衛隊グッズが抽選で当たるプレゼント企画などを実施した。
実施にあたり、岸防衛相も、動画で子供たちにメッセージを送った。
詳細はこちら⇒ https://www.mod.go.jp/j/publication/tour/kids/index.html