前週の防衛省・自衛隊の動きをチェックできる週報記事を毎週月曜日(祝日時は火曜)の通勤・通学時間にお届けします。
2021年7月30日(金)
1空挺団がグアムで米と共同降下訓練
◯陸上自衛隊は、7月24日から30日の間、米国において米陸軍との実動訓練を実施した。
30日には、米軍がインド太平洋地域で実施する大規模な演習「ディフェンダー・パシフィック21」と連接した米陸軍との共同降下訓練を実施。この訓練は、第1空挺団と米第1特殊部隊群が、日本からグアム島へ直接飛行して実際の飛行場に共同空挺降下を行う陸自初の訓練であり、島嶼防衛に係る作戦能力を向上させるための重要な訓練と位置づけられている。
フェンシング男子エペ団体で山田2陸尉が金
◯東京オリンピックでフェンシング男子エペ団体決勝が行われ、世界ランキング8位の日本(宇山賢、山田優、加納虹輝、見延和靖)はロシア・オリンピック委員会(ROC)を45―36で破り、フェンシングでは史上初の金メダルを獲得した。
自衛隊体育学校の山田優2陸尉は決勝戦で一番手として登場。決勝の1回目を「5-4」のリードで後続に渡し、勝利へ大きな流れを作った。
前日、柔道女子78キロ級で濵田尚里1陸尉が金メダルを獲得しており、自衛官アスリートでは今大会二人目の金メダリストとなった。
2021年7月31日(土)
水陸両用部隊として日米豪英が初訓練
◯陸上自衛隊は、豪州における米豪英軍との実動訓練(タリスマン・セイバー21)に参加し、7月30、31日の両日、水陸両用作戦に係る訓練を実施した。
本訓練は、日米豪英の水陸両用部隊として初の訓練であり、自由で開かれたインド太平洋(FOIP)実現に向け、日米豪英の連携を強化した。
熱海市での災害派遣活動が終了
◯自衛隊は同日正午、陸上自衛隊34普通科連隊長(板妻)に対する静岡県知事からの災害派遣撤収要請を受け、熱海市の土石流災害に関する活動を終了した。
自衛隊は7月3日以降、29日間にわたり人命救助や被害情報の収集、連絡員の派遣などを実施。延べ16人を救助(うち警察による死亡確認12人)、累計約1020メートルの道路啓開などを行った。活動人員は、34普連のほか、32普連(大宮)、1戦車大隊(駒門)、航空 自衛隊中部航空警戒管制団(入間)、3輸送航空隊(美保)、3術科学校(芦屋)などの延べ約2万3000人(うち被災現場における活動人員延べ約9700人)。延べ重機数約90台、延べ航空機数(待機含む)約40機、延べドローン機数約60台、延べ救助犬数約50頭が投入された。
2021年8月1日(日)
海自航空集団60周年に向け各航空群が広報
◯海上自衛隊航空集団が9月1日に創設60周年記念を迎えるにあたり、8月から海自の各航空群が連携して、ツイッターなどで基地の紹介を行っている。
連日、写真や動画がアップされており、それぞれの基地の雰囲気が楽しめる。
2021年8月2日(月)
吉田陸幕長と在日米陸軍司令官が懇談
◯陸上幕僚長の吉田圭秀陸将は、6月に着任したヴァウル在日米陸軍司令官の着任表敬を受けるとともに、同司令官と懇談を行った。
懇談では、陸上自衛隊と在日米陸軍の防衛協力の方向性に関する意見交換が行われ、陸上自衛隊の領域横断作戦と米陸軍のマルチドメインオペレーションの連携に向けた取り組みを強化していくことで認識を共有した。
自衛隊のワクチン接種 10万回超続く
◯防衛省は、7月26日(月)から8月1日(日)までに自衛隊が大規模接種センターで実施した新型コロナウイルスワクチンの接種回数を発表した。東京は7万506回、大阪は3万4946回。どちらも前週から微減となったが、毎週10万回を超える接種を続けている。
2021年8月3日(火)
43次派遣海賊対処行動航空隊が帰国
◯ソマリア沖アデン湾で活動していた第43次派遣海賊対処行動航空隊要員が任務を終え帰国した。43次派遣海賊対処行動航空隊は海自2航空群(八戸)を基幹とし、現地で約3カ月間活動。この日、無事に基地に帰還した。
2021年8月4日(水)
女子ボクシングで並木3陸曹が銅メダル
◯東京オリンピックのボクシング女子フライ級準決勝が行われ、自衛隊体育学校の並木月海3陸曹が銅メダルを獲得した。並木選手は2018年世界選手権で銅メダルを獲得。この日は2016、18年世界選手権銀メダルのストイカジェリャスコバ・クラステバ(ブルガリア)に0-5で判定負けしたが、3位決定戦がないため銅メダルとなった。
2021年8月5日(木)
7月の緊急発進は55回。対中国45回
◯統合幕僚監部は5日、7月の月間緊急発進(スクランブル)の実施状況を発表した、回数は55回。詳細は下記の通り。