前週の防衛省・自衛隊の動きをチェックできる週報記事を毎週月曜日の通勤・通学時間にお届けします。
2021年7月23日（金）
ブルーインパルスが東京五輪開幕を祝う
◯航空自衛隊のブルーインパルスが、東京オリンピックの開会日に都内上空で展示飛行を実施した。
飛行終了後、大役を務めた第11飛行隊長へのインタビューも行われた。内容は次の通り。
Ｑ オリンピック開会日における展示飛行、お疲れ様でした。今の率直な感想をお聞かせください。
Ａ 無事に任務を達成でき、大きな充実感に包まれています。ご支援いただいたたくさんの方々に感謝の念をお伝えしたいと思います。
Ｑ 新型コロナウイルス感染症拡大防止の影響でブルーインパルスの展示飛行が減少していたかと存じます。そのような状況下で、今回の展示飛行を迎えるにあたって、一番大変だったことは何でしょうか。
Ａ 本番の機会は確かに減少しておりますが、松島基地での日々の訓練は、淡々と実施しておりますし、今回も特に大きな弊害などはなかったと認識しています。引き続き、これまでと変わらない展示飛行ができると自負しています。
Ｑ 最後に、ブルーインパルスの展示飛行を見てくださった方々、そして、これから競技に臨むアスリートの方々に、メッセージをお願いします。
Ａ 皆さまに少しでも空を見ていただく時間をプレゼントできればという思いで飛行させていただきました。ご声援、ありがとうございました。また、選手の方々におかれましては、これまでの準備に費やされた過程に敬意を表するとともに、 試合において最高のパフォーマンスを発揮できるよう祈念いたします
五輪開会式の国旗掲揚を支援
◯防衛省・自衛隊は、東京オリンピックの開会式で、国旗などの掲揚を行った。今大会の国旗等掲揚の協力は、全国の部隊から集結した陸海空自衛官約370人が担当し、各種競技の表彰式や閉会式でも実施する。
2021年7月24日（土）
水陸機動団が豪米英と実動訓練
◯陸上総隊水陸機動団はこの日、オーストラリアのボーウェン市などで豪陸軍、米海兵隊、英海兵隊との実動訓練「タスマリン・セイバー21」を開始した。
参加した各国の隊員は、豪軍艦艇や固定機などを活用し、26日まで各種戦闘訓練を行った。
2021年7月25日（日）
山村海幕長が米海軍作戦本部長と懇談
◯海上幕僚長の山村浩海将は、米海軍作戦本部長マイケル・ギルデイ大将の表敬訪問を受けた。懇談では、安全保障上の課題について議論し、相互に強い信頼関係を確認するとともに、日米同盟の抑止力、対処力の強化を図っていくことで一致した。
ギルディ米海軍作戦部長は同日、岸防衛相、山﨑統合幕僚長への表敬も行った。
2021年7月26日（月）
パシフィック・パートナーシップに参加
◯統合幕僚監部は、自衛隊が「パシフィック・パートナーシップ2021」における活動にオンラインで参加していることを公表した。パシフィック・パートナーシップは米海軍が主催。参加する太平洋地域諸国の相互理解と協力関係を増進し、日本にとって望ましい安全保障環境の創出に寄与するとともに、日本と地域の平和と安全を確保するのが目的。
活動は7月1日から始まり、フィジー共和国、パプアニューギニア独立国、フィリピン共和国、ベトナム社会主義共和国と、軍楽隊などとの共同演奏を含む音楽ビデオの配信、人道支援・災害救援に関するセミナーで交流を図る。
自衛隊はこの活動に平成19年（2007年）から参加。今回は陸海空自の音楽隊などから約145人が参加し、9月1日まで活動する。
海上自衛隊東京音楽隊 パシフィック・パートナーシップ2021 JMSDF Band, Tokyo Pacific Partnership 2021
youtu.be自衛隊のワクチン接種 10万回超続く
◯防衛省は、7月19日（月）から7月25日（日）までに自衛隊が大規模接種センターで実施した新型コロナウイルスワクチンの接種回数を発表した。東京は7万1973回、大阪は3万5339回。前週から微減となったが、毎週10万回を超える接種を続けている。
2021年7月27日（火）
海自掃海隊群と陸自水陸機動団が訓練
◯海上自衛隊掃海隊群の輸送艦「くにさき」は24日から27日の間、九州西方海域で陸上自衛隊水陸機動団などと水陸両用作戦訓練を実施した。
海自掃海隊群は「引き続き、統合運用の最前線を担う部隊として、作戦遂行能力の向上を図ってく」としている。
2021年7月28日（水）
熱海土砂災害、発生から4週間経過
◯静岡県熱海市で大規模な土砂災害が発生してから28日で4週間が過ぎたが、自衛隊では、約460人の態勢で災害派遣活動を継続している。この日も被災現場に約170人、重機6両を投入し、警察・消防と連携して人命救助活動などを行った。
写真は27日、陸上自衛隊34普通科連隊（板妻）の隊員が、安否不明者を捜索するため、小型ドーザを使用して土砂の除去を行っている様子
2021年7月29日（木）
あえて音声のみ 自衛官募集で新コンテンツ
◯防衛省人事教育局人材育成課は、自衛隊の語学や経理、衛生といった職種／職域について分かりやすく紹介する音声コンテンツ「きく自衛隊」を自衛官募集公式YouTubeチャンネル、自衛官募集ホームページなどで公開した。
防衛省は「広報用動画が多い中、あえて『聴く』ことに特化し、耳からの情報で自衛官という職業の魅力を知ることができる新しいコンテンツ」としている。
◆自衛官募集公式 YouTube チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCwvH00eFWmfs-FGkRCorzdA
◆自衛官募集ホームページ
https://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/
