前週の防衛省・自衛隊の動きをチェックできる週報記事を毎週月曜日の通勤・通学時間にお届けします。(今回は、オリンピック休暇などの影響により火曜日に配信しています)

2021年7月16日(金)

岸防衛相が会見 「東京大会の成功に寄与」

 ◯岸信夫防衛大臣は閣議後の会見で、隊員の新型コロナウイルスの感染状況を発表するとともに、18日に朝霞駐屯地で「東京2020オリンピック・パラリンピック支援団」の編成完結式を行うと発表した。
 岸大臣は、「防衛省・自衛隊としても、大会の成功に寄与するよう最大限の協力を行ってまいります」と述べた。

2021年7月17日(土)

海自が日豪韓共同訓練を実施

 ◯海上自衛隊は14日から17日の間、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、オーストラリア海軍、韓国海軍と共同訓練(パシフィック・ヴァンガード21)を実施した。海自の戦術技量の向上と豪・韓両海軍との連携強化が目的。
 訓練はオーストラリア東方の海域で行われ、海自から護衛艦「まきなみ」と搭載航空機SH60K哨戒ヘリコプター、オーストラリア海軍から駆逐艦「ブリスベン」とフリゲート「パラマッタ」、韓国海軍から駆逐艦「ワン・ゲオン」が参加。戦術運動、通信訓練、電子戦訓練を行った。

画像: 左「パラマッタ」、右「ブリスベン」、手前「ワン・ゲオン」、奥「まきなみ」 海上幕僚監部プレスリリースより www.mod.go.jp

左「パラマッタ」、右「ブリスベン」、手前「ワン・ゲオン」、奥「まきなみ」

海上幕僚監部プレスリリースより
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画像: 手前から「パラマッタ」、「ワン・ゲオン」、「まきなみ」、「ブリスベン」 海上幕僚監部プレスリリースより www.mod.go.jp

手前から「パラマッタ」、「ワン・ゲオン」、「まきなみ」、「ブリスベン」

海上幕僚監部プレスリリースより
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2021年7月18日(日)

「東京オリンピック・パラリンピック支援団」を編成

 ◯岸信夫防衛大臣は朝霞駐屯地での「東京2020オリンピック・パラリンピック支援団」の編成完結式に出席した。支援団は、大会組織委員会の依頼により、陸上自衛隊東部方面隊の下、陸・海・空自衛官によって臨時に編成された。
 自衛隊の主な任務は、①国旗等掲揚への協力、②射撃競技会場における医療サービスへの協力、③自転車競技における救急搬送への協力、④セーリング競技における海上救護への協力、⑤会場内外の整理への協力、⑥アーチェリー競技、射撃競技及び近代五種競技における運営協力の6つ。

画像1: 防衛省・自衛隊ツイッターより twitter.com
防衛省・自衛隊ツイッターより
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画像2: 防衛省・自衛隊ツイッターより twitter.com
防衛省・自衛隊ツイッターより
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岸防衛相が熱海市の災害派遣部隊を激励

 ◯岸防衛大臣は、熱海市で発生した土石流災害で活動を継続している災害派遣部隊の現地視察を行い、隊員を激励した。

画像: 34普通科連隊長から部隊の活動状況などについての報告を受ける岸大臣 統合幕僚監部ツイッターより twitter.com

34普通科連隊長から部隊の活動状況などについての報告を受ける岸大臣

統合幕僚監部ツイッターより
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画像: 隊員を激励する岸防衛大臣 統合幕僚監部ツイッターより twitter.com

隊員を激励する岸防衛大臣

統合幕僚監部ツイッターより
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2021年7月19日(月)

井筒空幕長、英国防相らが懇談

 ◯井筒航空幕僚長と内倉航空総隊司令官は、横田基地を訪問し航空総隊を視察したベン・ウォレス英国防大臣と懇談した。ウィグストン英空軍参謀長、ラダキン第1海軍卿・英海軍参謀長も同席した。
 その中で、航空自衛隊は、今般の空母「クイーン・エリザベス」を含む英空母打撃群の大西洋から東アジアへの展開について、「自由で開かれたインド太平洋」の価値観を体現するものとして歓迎。また、空軍種を含む日英安全保障・防衛協力を一層強固なものに発展させていくことで一致した。

画像: 空自CH47で横田基地に到着したウォレス英国防大臣

空自CH47で横田基地に到着したウォレス英国防大臣

画像: 航空総隊司令官によるブリーフィングを受けるウォレス英国防大臣

航空総隊司令官によるブリーフィングを受けるウォレス英国防大臣

画像: 航空総隊司令部での懇談

航空総隊司令部での懇談

画像: 後列左から英空軍参謀長、英第1海軍卿、防衛政策局次長 前列左から航空総隊司令官、英国防大臣、駐日英大使、航空幕僚長 写真はすべて航空自衛隊ツイッターより twitter.com

後列左から英空軍参謀長、英第1海軍卿、防衛政策局次長
前列左から航空総隊司令官、英国防大臣、駐日英大使、航空幕僚長

写真はすべて航空自衛隊ツイッターより
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緊急発進、3万回に到達

 ◯防衛省・自衛隊は、領空侵犯のおそれがある航空機を発見した場合などに、戦闘機を緊急発進(スクランブル)させ、所要の措置を実施している。この緊急発進の回数が19日、累計3万回に到達した。1958年(昭和33年)の任務開始後、25年後(1983年)に1万回、その23年後(2006年)に2万回、そのさらに15年後の現在(2021年)に3万回と、到達のペースは速まっている。
 防衛省・自衛隊は、引き続き、厳しい安全保障環境の中、わが国の領土・領海・領空を守り抜くため、24時間365日、対領空侵犯措置に万全を期すとしている。

東京・大阪でワクチン接種10万回超 東京は微減

 ◯防衛省は、7月12日(月)から7月18日(日)までに自衛隊が大規模接種センターで実施した新型コロナウイルスワクチンの接種回数を発表した。東京は7万2800回、大阪は3万5340回。東京は前週から微減、大阪は微増となった。

画像3: 防衛省・自衛隊ツイッターより twitter.com
防衛省・自衛隊ツイッターより
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画像4: 防衛省・自衛隊ツイッターより twitter.com
防衛省・自衛隊ツイッターより
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2021年7月20日(火)

岸防衛相が英ウォレス国防相と初会談

 ◯13時から約1時間、岸防衛大臣とウォレス英国防大臣との間で日英防衛相会談が行われた。
 両大臣は、初めて対面で会談が実現したことを歓迎するとともに、ウォレス大臣に加え、第1海軍卿と空軍参謀長の訪日が実現したことを喜んだ。
 ウォレス大臣からは、昨今の日英防衛協力の深化を歓迎し、日本のような価値を共有する国との協力を強化したいとの発言があった。岸大臣からは、基本的価値を共有する英国と日本が、共にインド太平洋地域で直面している課題に立ち向かう必要があることを伝えた。

画像1: 岸防衛相が英ウォレス国防相と初会談
画像2: 岸防衛相が英ウォレス国防相と初会談
画像: 写真はすべて防衛省提供
写真はすべて防衛省提供

海賊対処16次隊がジブチに出発

 ◯派遣海賊対処行動支援隊の第16次隊は、朝霞および宇都宮駐屯地から、アフリカ東部のジブチ共和国へ向け出発した。派遣隊員約80人は、アデン湾の海賊対処活動を支援し、同地域の安定に寄与する。

画像1: 陸上総隊司令部ツイッターより twitter.com
陸上総隊司令部ツイッターより
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画像2: 陸上総隊司令部ツイッターより twitter.com
陸上総隊司令部ツイッターより
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2021年7月21日(水)

米と航空救難手順の了解覚書を締結

 ◯山崎幸二統合幕僚長は、防衛省で在日米軍司令官シュナイダー中将とともに日米航空救難手順に関する了解覚書に係る締結式を執り行った。これにより、今後は、これまで以上に航空救難における日米間の連携が円滑になる。

画像: 山崎統幕長(右)とシュナイダー在日米軍司令官 統合幕僚監部ツイッターより twitter.com

山崎統幕長(右)とシュナイダー在日米軍司令官

統合幕僚監部ツイッターより
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吉田陸幕長が英陸軍参謀総長とテレビ懇談

 ◯吉田圭秀陸上幕僚長は、カールトン・スミス英陸軍参謀総長とテレビ懇談を実施した。懇談では、インド太平洋地域の安全保障情勢について意見交換し、日英防衛協力が「新たな段階」に入った中で、日英陸軍種防衛協力・交流を一層深めていくことで一致した。

画像: カールトン・スミス英陸軍参謀総長 陸上自衛隊ツイッターより twitter.com

カールトン・スミス英陸軍参謀総長

陸上自衛隊ツイッターより
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画像: 吉田圭秀陸幕長 陸上自衛隊ツイッターより twitter.com

吉田圭秀陸幕長

陸上自衛隊ツイッターより
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自衛隊大規模接種センターの今後の運営方針を決定

 ◯防衛省は、中山防衛副大臣(大規模接種対策本部長)の下、第12回大規模接種対策本部会議を実施し、今後の自衛隊大規模接種センターの運営方針などについて議論を行い、次の内容を決定した。
 ① 防衛省・自衛隊として、自衛隊大規模接種センターにおいて8月に1回目の接種を受ける方々が2回目も確実に自衛隊大規模接種センターで接種を受けることができるよう、東京センターで1万人、大阪センターで5000人に対して接種可能な態勢をもって自衛隊大規模接種センターの設置・運営期間を9月25日ころまで継続する。
 ② 8月1日以降、本格的に再開していく1回目のワクチン接種は、台風シーズンの到来時期と重なることから、台風の接近や上陸によりセンターの運営を止めざるを得ない場合において、予約を他の日程に柔軟に振り替えることを可能とし、センターを利用する方々に対する影響を最小限にするため、予約受付を開始する日を毎週月曜日と木曜日の週2回に分散させる。

2021年7月22日(木)

熱海市での災害派遣を継続

 ◯防衛省は、静岡県熱海市での大雨による土石流災害に対し、7月3日から災害派遣を継続している。22日までの活動実績は次の通り。
 陸上自衛隊34普通科連隊(板妻)、32普通科連隊(大宮)、第1施設大隊(朝霞)、第1戦車大隊(駒門)、航空自衛隊中部航空警戒管制団(入間)などの隊員延べ約7740人が活動し、重機16両、ヘリコプター(UH1)2機、全天候型ドローン7機(最大時)、災害救助犬5頭 (最大時)などにより、15人を救助(うち11人について警察により死亡を確認)、国道135号線や活動地域付近の道路上に堆積した土砂等を除去し、計約1090mの道路啓開を行った。


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