第二章:新しい世界を、変わらない響きと共に

 第二章のトップバッターは、陸自中央音楽隊。陸自の歌姫として人気の鶫3陸曹が「歌よ」「U」の2曲を熱唱=写真上。美しく力強い歌声で会場を魅了しました。続いては第302保安警務中隊(儀仗隊)が圧巻のドリルパフォーマンスを実演。その様子は、当記事の最後にある「ダイジェスト動画」をぜひご覧下さい。

 そして、今回の自衛隊音楽まつりの話題の一つでもあった「パプアニューギニア軍軍楽隊」が初登場=写真上。自衛隊は、2015年の同軍楽隊の立ち上げ時から楽器の供与や演奏技術指導の支援を行っており、陸自中央音楽隊が定期的に現地で指導をするなど、交流を続けていました。そして今年の「自衛隊音楽まつり」の出演が決まり、隊員たちは最高のパフォーマンスを披露することを目指し、技術を磨いてきました。

 この日はパプアニューギニアの首都を意味する、「ポートモレスビー」の行進曲のほか、日本人なら誰しもが心に染み入る「ふるさと」「上を向いて歩こう」を演奏。会場からは温かい拍手が送られました。

 ゲストバンドの最後は「パキスタン陸軍軍楽隊」。はじめに人気アニメ映画「風の谷のナウシカ」で神秘的な雰囲気を演出。続く「we are one under this flag」「long live pakistan」では、伝統的な制服の雰囲気も相まって、聴衆はその世界観に引き込まれました。

 第二章の最後は、海自東京音楽隊。「パリは燃えているか」の演奏に合わせて、部隊旗とともに隊員たちが登場。そして聞こえてきたイントロは聞き馴染みのある、名作アニメのあのテーマ。「宇宙戦艦ヤマト」より「ヤマトに敬礼」「ヤマト発進」=写真上。今回初登場となる男性ボーカル橋本2海曹の力強い歌声が会場内に響き渡りました。最後は海自といえばこの曲、行進曲「軍艦」。隊員たちがステージ上で碇の形の陣形を作りながら、演奏するお馴染みのパフォーマンスで第二章を締めくくりました。