こんにちは!
皆さんは事故や事件で110番通報をした事はありますか?
何かあったら110番!というのはご存知かと思いますが、いざその時になるとどのような情報を伝えれば良いかわからないと思います。
通報すると基本的には警察官からの質問に答えて状況を伝えることとなりますが、事前にどのようなことを話すか少し確認してみましょう。

1.110番とは

 110番とは皆さんもすでにご存知の通り警察機関への緊急通報用の電話番号です。
 元々警察への緊急通報用の番号は県により様々だったのですが、
・国民が覚えやすい番号であること
・誤りが少ないように3桁にすること
・黒電話の利用時に通報しやすいように「1」を多くすること(諸説あり)
を踏まえて1954年に全国的に統一化されたようです。
 なお、110番通報を受けてから警察官が現場に到着する時間は平均で7分25秒となっています。

2.110番通報の件数

 令和2年度の110番受理件数はおよそ840万件となっておりますが、その内の約3割が緊急性がない問い合わせや相談、悪戯となっております。
 110番という言葉の認知が一般的になった反面「110番=警察への連絡先」という惜しい認識の方もいると思いますが、あくまで110番は緊急用で拾得物の問い合わせなどをしたい時は管轄の警察施設の電話番号を検索して電話をかけるようにしましょう。
 私も当時は年間に何回か110番通報があった公衆電話の確認などに行って、後に悪戯だったことがあります。
 ちなみに、
・近隣住民や家族、友人等のトラブル
・爆音で走行する迷惑車両等の情報
・宗教勧誘トラブル
等の相談については警察安全相談専用ダイヤル「#9110」もご利用ください。

3.110番では何を伝えればいい?

 110番通報では皆さんが話した内容を頼りに体制を整えて現場臨場します。
 その際に教えていただけると助かるのは次の内容です。
・何があったか(事件?事故?)
・いつのことか(通報の何分前のことか)
・どこで(住所や目標となる店舗や建物、階数等)
・状況(被害や目撃の状況、けが人の有無)
・誰が(性別、人数、年齢、服装や逃走方向等)
 この中でおそらく一番通報時に説明が難しいのが「場所」ではないでしょうか。
例えば旅行先で地名がわからない場合や何らかの理由で地図アプリが使えない時もあるかもしれません。
 そのような時は、
・近くのコンビニの自動ドアに書いてある店名
・自動販売機に記載の住所
・電柱に書いてある番号
・道路上にあるキロポスト
などを参考にしてみると良いかと思います。
 明確な住所を伝えると現場近くの警察署や近隣を走行中のパトカーに通信指令室から一斉に情報が送信されるので到着までの時間が短くなります。

4.終わりに

 110番通報を受理する担当職員は人数が限られており、また通信司令室では常に複数の事件の情報が飛び交っていますので1件の悪戯電話でも迷惑になってしまいます。
 警察としては仮に悪戯電話だとしても事実確認のために警察官が臨場せざるを得ないこともあります。
 もし自分達が本当に困っている時に他の方がこのような悪戯をしているせいで自分達のところに警察官が到着するのが遅くなったらとても腹立たしいと思うでしょう。
 くれぐれも悪戯電話は控えるようにしましょう。 

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