馬毛島先遣隊と連携  種子島高生が自衛隊職場体験|鹿児島地本

馬毛島先遣隊

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ドーラン実習で顔が面白いことになっている生徒2人と教官2人

防衛日報 2025年11月7日付


 鹿児島地本種子島駐在員事務所(所長・野里1陸尉)は10月1日から3日の間、種子島中央高校の生徒2人(男子1、女子1)に対し、職場体験学習を実施した。学校教育に協力して、自衛隊という職業への理解、職業観、勤労観を養い、親近感を醸成することが目的。

 

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基本教練実習で敬礼の練習中


 種子島にはこれまで自衛隊施設がなく、7月に空自馬毛島先遣隊が基地運用開始に向けて勤務を開始したものの、まだ職場体験学習に重点が置けないため、従来通り出張型職場体験学習を計画。

 

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基本教練実習で行進


 馬毛島先遣隊から幹部1人、鹿児島地本から女性航空自衛官1人の支援を受け、中種子町役場、高校側と綿密な調整を実施し、効果的な学校教育の協力が実施できた。

 

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手旗信号の実習中

 

 体験学習では、自衛隊の概要、空自の概要、基本教練、手旗信号、救急法、


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救急実習の様子

ロープ結束法・懸垂下降、偽装(ドーラン体験)、


斥候訓練など3日間の日程を通じて、さまざまな模擬訓練を体験してもらった。

 

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隊員に教わりながら救急法実習

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熱心にロープワークの実習に挑む二人

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傾斜のある場所で懸垂下降実習

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航空自衛官からの講和


また、馬毛島先遣隊隊員の講話では、真剣な表情で講話を聴き、


「自衛隊の概要」では、自衛隊の役割や活動内容、災害派遣活動のスライド視聴(東日本大震災)を交えながら実施した。

 

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熱心に航空自衛官の話に耳を傾ける

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コンパス行進の実習


 自衛官に接することで自衛隊の職業観、魅力を最大限アピールすることができ、自衛隊への理解を促進するとともに将来の進路の一つとなり得ることを周知することができた。

 

 

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斥候実習は本物になり切って


 参加した生徒からは、「講話や自衛隊の訓練を体験できて、とても良い経験になり、職業選択の一つとして自衛隊にさらに興味を持ちました」「女性自衛官に接し、自衛隊の魅力を感じた」「海上の手旗信号や航空の話も聞けていろいろと学ぶことができてよかったです」「救急法で、止血の仕方や自分が助かるロープの結び方など、今後生かしていきたいです」「斥候訓練では、顔にドーランを塗って見つからないように眼鏡で情報収集したりして楽しく体験ができました」など多くの感想があった。


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斥候実習で草むらに潜む

 

 種子島所は「引き続きあらゆる機会を通じて、鹿児島地本内で連携を図りつつ魅力的な広報に努め、中・長期的な募集基盤の拡充を図り、『育てる募集広報』に取り組むとともに、より多くの募集対象者に自衛隊の魅力を発信し、入隊意欲の高い適質人材の確保に取り組んでいく」としている。


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