座間駐(司令・橋口1陸佐)は2月25日、在日米陸軍のウィーヴァー最先任上級曹長の経験談によるバトルブリーフを聴講した。
座間駐(司令・橋口1陸佐)は2月25日、在日米陸軍のウィーヴァー最先任上級曹長の経験談によるバトルブリーフを聴講した。
今回の実施は、在日米陸軍キャンプ座間内に駐屯地が所在し、経験豊富なウィーヴァー最先任上級曹長に実体験を直接、隊員に話していただきたいとの思いからお願いしたところ、快諾してもらった。
ウィーヴァー最先任上級曹長はバトルブリーフの中で、自身の実体験からさまざまな価値のある教訓を得たと述べ、その中でも繰り返し行う訓練の重要性について、「厳しく、激しく何度も訓練された内容は、思考が止まった時でも身体が覚えている」と話し、聴講した隊員はあらためて日頃行っている訓練がいかに大事であるかを再認識した。
聴講した4施設群本部管理中隊の大久保陸士長は、「日頃行っている訓練の一つひとつがとても大事なのだと認識するとともに、貴重な話が聞けた」と話していた。
<編集部より>
人の言葉は、時に大きな影響を与えます。不安な時や落ち込んでいる時に励ましてくれたり、一歩、踏み出す勇気を与えてくれます。中には、ちょっと笑える言葉もあります。ずっと記憶に残るものこそ「名言」です。
著名人たちばかりではありません。職場の上司の叱咤(しった)激励があり、何気なく出た言葉には笑いやユーモアがあり、ペーソス(哀愁)を感じさせることもあるでしょう。言葉の「魔力」というか「威力」は、人の人生を変えるぐらいの破壊力を持つこともあるものだと今でも、そう思っています。
こうした社会風景と、そこに生きる人間の姿を対象にさまざまな情報を伝える役割であるメディアは、とにかく名言、たまには「迷言」をつくってしまうという習性があり、いつ、どこで、だれが語ったかという言葉をまとめたくなるのです。編集作業ではよく使う手法の一つでもあります。
年末になると、「今年のことば」なるものが各メディアの紙面を賑(にぎ)わせるのをご覧になった方もいるかと思います。私事ながら旧社在籍中もその記事を作った経験があります。理由は一つ。社会への影響と個人の人生を左右しかねない、とても重要なものという認識からにほかなりません。
週4日発行する防衛日報には、毎月最終発行日の紙面に「今月のことば」なるコーナーがあります。その月に掲載された記事の中から、気になった言葉だけをまとめて掲載しています。隊員に限らず、家族でも、訓練に参加した学生も出てきます。自衛隊のことを少しでも理解してもらいたい、その一念で続けている企画です。
地本のイベントで参加者の口から飛び出す素朴な感想や意見、部隊であれば行事などで統裁官や司令、隊長らが激励と檄(げき)を飛ばしながら、熱き言葉を発する訓示などなど。野球の大谷翔平選手の「憧れるのをやめましょう!」、水泳の北島康介選手のように「なんも言えね~」にはかなわないかもしれませんが、毎日寄せられる報告を読みながら、それなりにすばらしく、価値があり、素直な心情が表れ、中には参考となるそれぞれの言葉が至るところに登場するのです。
ちなみに、本日、紹介するのはこのほど、座間駐屯地が実施した「経験談によるバトルブリーフ」で、在日米陸軍のヴィーヴァー最先任上級曹長が駐屯地隊員らに伝えた、なるほどと思う言葉です。
「厳しく、激しく何度も訓練された内容は、思考が止まった時でも身体が覚えている」
繰り返し行う訓練の重要性について語ったようです。まさに、自衛隊に欠かせない言葉ですが、一般でも練習に明け暮れるスポーツの世界で通じるような「名言」です。経験に基づいた言葉の素晴らしさを改めてかみしめました。