任務完遂へ、着実な一歩 ― 北の地で磨いた施設科の技術力|岩見沢駐屯地

セクション画像
歩哨壕にて、つかの間の笑顔


 岩見沢駐12施設群(群長・福永1陸佐)は6月4日から10日の間、北海道大演習場で、400施設中隊(中隊長・中山1陸尉)に対し、訓練検閲を実施した。

 

セクション画像
並行した機械作業

 

   訓練検閲開始にあたり、統裁官(群長)として「任務の完遂」「安全管理の徹底」の2点を要望した。

 隊容検査では、隊員の任務の理解度、個人の準備状況、第一線救護、個人装備火器射撃、部隊装備火器射撃、特殊武器防護、車両点検、格闘、学科試験を実施し、練度などを確認した。

 

セクション画像
小隊長(岡田3尉)による命令下達


第11旅団の全般支援」を任務とする400施設中隊は、補給幹線道路の維持・補修作業にあたった。

 

セクション画像
荒廃した道路の経始作業


 当初、4日朝に岩見沢を出発し、先行班の誘導の下、整斉と集結地を占領し、作戦の準備に取り掛かった。作業現場を指揮する小隊長(岡田3陸尉)の周到な見積もりと作業工程を基に、作業地域の測量・経始作業を実施。


セクション画像
骨材を運搬する7トンダンプ

5日より施設器材を投入し、作業に着手。7トンダンプによる骨材の運搬、


ドーザ・油圧ショベル、グレーダーを適切に運用し、荒廃した道路の改修作業を実施した。


セクション画像
グレーダーによる道路整備

セクション画像
作戦会議中の中隊長(中山1尉)

 

 この間、天候の急変に加え、電波収集衛星、ドローン偵察、化学攻撃などさまざまな状況付与に、中隊一丸となって対処した。

 400施設中隊は、中隊長(中山1尉)の卓越した統率の下に、与えられた任務を黙々と完遂した。

 

セクション画像
隊容検査(84ミリ無反動砲射撃)

セクション画像
泥まみれの車装変換

セクション画像
偽装網の展張

セクション画像
自隊炊事の様子

 

 12施設群は「今後も施設技術の向上と高度な練度を保持するべく日々練磨し、精強な施設科中隊を創つくりあげていく」としている。