【みんなのひろば】年男・年女(4/4)|久居駐屯地

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防衛日報 2026年1月20日付


 久居駐から今年も「年男」「年女」を迎えた隊員たちの決意の言葉が寄せられました。家族への感謝、任務への新たな誓い、私生活での挑戦や目標…。それぞれに節目の年にかける熱き思いと決意を紹介します。


「年男としての抱負」2普通科直接支援中隊 1曹 上野 圭太


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 長男が小学3年生となり、家で学校の宿題をやっている姿をよく目にするようになりました。

 長男は自閉症という障害を抱えながらも、今のところほかの児童と同様の勉強をこなしています。


しかしながら勉強の理解ができないことも多く、できないことが悔しいのか、泣きながら宿題をやっていることも少なくありません。

 その長男の姿を見て、いつからできないことに挑むのをやめたのか、できないことをできないまま見ないようにしてきたのか、長男の困難と闘う姿を目の当たりにし、気付かされました。

 親の背中を見て子は育つ、というのは間違っていないと思います。しかし、子の姿を見て親もまた気付き、成長していくものと思います。できないことから目をそらし、年を取ったから、と自分に言い聞かせている今のままでは駄目だ、と思いました。

 もう一度、長男のようにチャレンジしてみよう。その背中を見て育ってもらいたい。その思いから、毎年資格を1つ取ることを目標にし、課業外に知識を蓄え、これを書いている時点で3つの資格を取ることができました。

 せっかくの午年、年男です。もっと大きな目標を掲げようと、ほとんど知識もないファイナンシャルプランナー資格の合格を午年のうちに目指し、目下勉強中です。

 また、このような気持ちを抱かせてくれた、家族や久居駐という職場にも感謝し、貢献できるよう、年男の抱負とさせていただきます。


「これまでの人生を糧に日々向上」2普通科直接支援中隊 士長 堀口 歩夢


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 自衛隊に入隊する前に一般企業で2年半の間働いており、電気工事士の仕事をしていました。以前の職場では、勤務環境になじめず、自主退職しました。


 それからは広報官に自衛隊を勧めていただき、令和5年3月に自衛隊に入隊しました。入隊後、33普連教育隊で前期教育を受け、後期教育は10後方支援連隊(春日井駐)で実施された基本装輪整備教育を受け、同期の支えもあり、自衛官として環境の変化に慣れることができました。

 その後は少し期間を空け、新隊員の後期教育の班付きとして参加しました。

 その際には、新隊員の融和団結に尽力し、また各隊員の個性や特徴を十分に理解し、適切な指導を行い、教育の円滑化に努めることができました。

 咋年の夏に陸曹候補生試験を受験し、1次試験合格後は2次試験受験に向けた練成に参加しました。日々の指導や環境の変化に慣れず、辞退しようと考えましたが、中隊長以下、営内班長らの親身な助言・指導もあり、最後までやり抜くことができました。

 今年は、年男24歳となる年にあたり、陸曹候補生になる目標を実現しました。いろいろな経験を積み、日々向上の精神でがんばり、中隊の核となる陸曹になって、中隊の原動力になれるよう努めたいと思います。


「今一度、初心に立ち返って」 337会計隊 1士 宮崎 一馬


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 今回、このような年男として所感文を書く機会を頂いたので、初心に立ち返って自衛隊生活を振り返ろうと思います。

 自衛官になることを志したのは、大学を卒業するに当たって就職活動をしていた時です。


 従来から自身の強い正義感や、学生時代に武道に励んだことで培った体力や忍耐力を、人のために生かしたいと考えていました。陸上自衛隊から内定を頂いた際には、責任と使命が与えられている自衛官の仲間入りができることに、深い喜びと同時に重圧を感じました。

 入隊準備を行う中で、出身の石川県が能登半島地震に見舞われました。元旦のことでした。実家は震源から遠かったので、それほど被害は大きくなかったのですが、生まれ育った石川の現状を鑑みて、何もできない自身の無力さが歯痒がゆかったです。そのような経験から、入隊して、災害派遣で迅速に活躍している自衛官のようになりたいと強く思いました。

 その後、自衛官候補生として入隊し、3カ月後に、形式としては自衛官になることは叶いました。ここで形式上としたのは、自分自身が入隊前に憧れた自衛官には、現時点では遠く及んでいないからです。

 教育期間を終え、部隊配属されてからあっという間に1年が経過しました。現在、1任期が終わりに差し掛かり、2任期目に突入しようとしています。加齢すると1年が過ぎるのが早いと聞きますが、目標もないまま日々を過ごすと何も得られないし、余計に1年が早く感じます。

 そこで、年男としての抱負を掲げようと思います。「日々実践」です。頭で考えるだけで全てを分かった気になってしまって、その結果、成功も失敗もしません。

 今までは触れようともしなかったことも、とりあえずやってみる。経験をする。それによって得られる成功は自信を、失敗はさらなる探求心を自身にもたらしてくれると思います。この抱負を基に、多くのことに挑戦して、自身の可能性を大きく広げていきたいです。