鳥取地本(本部長・進藤1空佐)は11月15日、島根地本(本部長・山口1陸佐)との共催で、「自衛隊フェスin境港」を開催した。
催しでは、海自7護衛隊(大湊)所属の護衛艦「まきなみ」、5潜水隊(呉)所属の潜水艦「うんりゅう」が境港に入港するのに合わせ、陸自や空自の装備品の展示などを行った。
フェスでは、陸自から中部方面支援隊101補給大隊(桂)の野外入浴セット2型、8高射群340高射中隊(青野原)の03式中距離地対空誘導弾発射装置、空自から西部高射群7高射隊(築城)の地対空誘導弾ペトリオットなど、3自衛隊の装備品が一堂に会した。
さらに、「まきなみ」「うんりゅう」の見学もできるイベントとあって、開場時間を予定より早めるほどの盛況で、約1万人の来場者が詰めかけた。
中でも、護衛艦と潜水艦の見学整理券を求める来場者の行列は途切れることがなく、来場者の関心の高さがうかがえた。会場では、装備品についてだけでなく、訓練や隊内での生活について隊員に質問する来場者の姿も見られ、質問を受けた隊員はときにユーモアも交えつつ、熱心に説明していた。
当日は、陸自中部方面ヘリコプター隊3飛行隊(美保)のCH47JA、空自3輸送航空隊(美保)のC2による飛行展示も行われ、来場者が一斉に空を見上げる姿も見られた。
このほかにも、空自7警戒隊(高尾山)から参加した「高尾山レッドクラブ」によるパフォーマンスや同3輸送航空隊の警備犬訓練が披露され、来場者からは大きな拍手と、ときには歓声や笑い声も上がっていた。
来場者からは「ずっと楽しみにしていました。潜水艦は絶対に見たかった」「生の装備品の迫力はすごかった」「隊員さんと話し、こういった人たちに守ってもらっているんだと思った」といった感想が聞かれ、来場者が自衛隊への理解を深め、より親しみを感じられるフェスであったことがうかがえた。
鳥取地本は「行事の成果を今後の自衛官募集につなげ、1人でも多くの入隊者を獲得すべく、引き続き部員一丸となって募集業務を遂行する」としている。