「いざという時は先生を助けてあげられる」静岡女子高校で防災教育|静岡地本

セクション画像
毛布を使った担架体験

 

 静岡地本(本部長・田代1陸佐)は3月12日、陸自34普連(御殿場市)とともに静岡女子高校(静岡市)で防災教育を行った。

 教育は、商業科の1、2年生計60人を対象に、防災意識を高め、自衛隊の活動について理解を深めてもらうのが目的。


セクション画像
成清1尉の防災講話


   まず、静岡地本静岡募集案内所の広報官が自衛隊の概要について説明。その後、同所長の成清1陸尉が動画を交えながら災害の実状や備えることの大切さを語った。

 生徒たちは、東日本大震災や能登半島地震の動画から伝わる当時の緊張感や被災者の声などを真剣な表情で見入り、学校が所在する静岡市で起こった台風被害など、身近な災害にも関心を寄せていた。


セクション画像
毛布を使った担架体験


 講話後は、学年ごとに分かれて陸自車両見学と担架を使った救急法体験を行った。

 屋外で行われた車両見学では、生徒たちが興味津々に軽装甲機動車と高機動車を囲み、座席に座ったり、「(軽装甲機動車の)窓はどうして台形なんですか」と隊員に質問を投げかけたりし、自衛隊への理解を深めていた。

 救急法体験では、衛生小隊の隊員が担架や毛布を使った負傷者の搬送方法を紹介し、生徒たちが体験した。最初は毛布の耐久性や生徒だけでの搬送に不安を感じている様子だったが、男性教諭や自衛隊の男性隊員を乗せても問題なく搬送できる安定性に、「いざという時は先生を助けてあげられる」と自信をつけていた。

 静岡地本は「今後も部隊と協力して『いざという時に役立つ知識』を学生に伝え、防災意識の高揚に努めていく」としている。


自衛隊静岡地方協力本部

自衛隊静岡地方協力本部【公式X】

陸上自衛隊 第34普通科連隊