「共鳴への期待」と題した第1章では、陸自東北方面音楽隊や空自航空中央音楽隊、海自東京音楽隊がそれぞれ持ち味を生かした音色を響かせ、とくに空音は幅広い世代に人気のキャラクターにちなんだ「機動戦士ガンダムUCより『ガンダムユニコーン』」などを披露、会場を沸かせた。
陸自東北方面音楽隊
海自東京音楽隊
また、今年が日本-ヨルダンの外交関係樹立70周年にあたり、初めて参加したヨルダン軍軍楽隊は金管楽器、木管楽器、打楽器、パグパイプなどさまざまな楽器を駆使して花を添えた。ヨルダンは10月、レバノン情勢の悪化で同国の邦人らの輸送を行う際、空自輸送機の待機を受け入れてもらっていた。
ヨルダン軍軍楽隊
続く第2章のテーマは「共鳴の持つチカラ」。防衛大学校儀仗隊が溌剌(はつらつ)とした動きで「ファンシードリル」を披露すれば、米海兵隊第3海兵機動展開部隊音楽隊は映画「ロッキー」、陸自中央音楽隊、302保安警務中隊が「GODZILLA」など、有名な作品にちなんだ楽曲で観客を楽しませた。
さらに、第3章では「魂の共鳴」と題し、美しく華やかな歌声が会場いっぱいに響いた。陸自中音の鶫(つぐみ)3陸曹、海自東音の三宅2海曹、空自中音の清水1空士の「歌姫そろい踏み」による「糸」の熱唱に酔いしれた。
来場者のスマートフォンのライト演出により一体感が生まれる会場
また、「北海自衛太鼓」など11の自衛太鼓が一堂に集まり、迫力あるバチさばきを披露した。
女性隊員による力強い演舞
最後はすべての出演部隊による演奏。「栄光の架橋」「ケセラセラ」「サークル・オブ・ライフ」が次々と披露され、会場が一体感に包まれた。
陸自中央音楽隊と共に演奏する米海兵隊
会場には中谷元防衛大臣らが訪れ、開催前のあいさつで中谷氏は「テーマは音と音だけでなく、人と人との共鳴も披露したいという思いを込めた。日本、ヨルダン、米国という異なる地域の音色の共鳴を楽しみ、音楽の魅力は万国共通のものであることを感じてください」などと述べた。
開催前のあいさつをする中谷防衛大臣
→防衛日報11月28日付PDF