「援護を援護する」第88号 捨てるつもりの覚悟を決めて資料を読みノートを取る人になろう

人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム

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仕事の資料やノートって

どんどん溜まりませんか?

捨てられない。でも場所を取るし。

こんな悪環境を断ち切るには?

今号のコラムはそれがテーマです。

 


自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に

従事くださり本当にありがとうございます。

心から感謝いたします。

 


さて前回(88回・1/27)は、

やる気が出るまで待っていてはダメ。

先に始めて、少しするとやる気が出てくる。

人間は脳がそういうしくみになってますよ、

という話をしました。

 

メモや書類は捨てるためにある。

資料やノートはいま読んだら書いたら

捨てる!というつもりで、

捨てることを前提にすることが大切です。

 

私は資料を読むときやノートを取る時

これは読んだら・書いたら捨てる、と

覚悟を決めています。

 

それでも取っておかないといけない

部分が出てくることもあります。

そのときは資料やノートに

マーカーで丸をつけてその部分だけ

スキャナーでPDF化しておくように

しています。

 

捨てることを前提にして、

ゴミ箱から拾い上げている感覚です。

全部残しているのは、

まるでわんこそばを食べている状態と

同じです。

 

そうではなく、流れているものの一部を

拾い上げる・ピックアップするつもりに

なることです。

この姿勢1つで情報精度がまったく

変わります。

 

最初から残すつもりで読んでいる人と、

ゴミ箱の前に立って

最初から捨てるつもりで読んだり書いたり

しながらゴミ箱から拾い上げて、ピックアップ

する人とでは、そもそも熱意が違います。

 

捨てるつもりで読む・ノートするなら

どんな資料やメモでもゴミになりません。

残すつもりで読むと、

読み込めずにもう1回読まないと

いけなくなります。

 

読む・書く熱意が足りないと、

あとで読み返せばいいと

思ってしまいがちです。

 

たとえばセミナーに行くと、

腕を組んだまま聴いていて、

ノートも取らないでただスマホの

赤いボタンを押しているだけの人もいます。

 

この人はセミナー後に帰宅しても、

まず聴き直しなんかしないでしょう。

講師が話しているその瞬間も聴いてません。

それではセミナーの時間をムダにしています。

話の中身も頭に残らない。

結局スマホの中には

永遠に効かない録音だけが

どんどん溜まっていってしまいます。

 

捨てるつもりで覚悟を決めて

資料やノートをとるようにしてみましょう。

 

(了)

 

援護を援護するこのコラムはいつか訪れる

定年後のセカンドキャリアに活かせて、

「使える」再就職・キャリアのポイントを

毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。

 



執筆者:株式会社 求人代表取締役 石塚毅氏

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞を

はじめ表彰多数。人事採用のプロ。

これまで7000社の採用支援、2万人

以上の個人向けキャリア相談実績あり。

サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を

持つ。