海自佐世保教育隊(司令・宇都宮1海佐)は8月27日、第23期一般海曹候補生課程、第387期練習員課程、第73期練習員課程(女性)の修業式を挙行した。
佐世保地方総監(福田海将)臨席の下、佐世保副市長の西本眞也氏ほか多数の来賓が出席した。
司令は「約4カ月半にわたり、海上自衛官たるにふさわしい態度や、部隊勤務に必要な気力、体力、知識の基盤を身に付けてきた。今、その清々(すがすがし)くも凛々(りり)しい姿を見て本当に頼もしく思い、自信を持って部隊実習に送り出すことができると改めて実感した。先に誓った『服務の宣誓』の意味するところを心に刻み、必要な心・技・体の鍛錬を日々怠らないよう期待する」と式辞した。
また、佐世保地方総監は、自衛官として勤務していく上での2つの指針について「その第1は、『自己の職責を全うする』ということ。諸官一人ひとりしかできない大切な役割がある。海上自衛官として極めて重要な一翼を担うことに誇りを持ち、自己の職責を全うしてもらいたい。第2はわが国の領土、領海、領空と国民の生命・財産を守るため、『平素における闘い』に勝ち抜くという『強い使命感と厳しい覚悟』を持ってもらいたいということだ」と述べた。
総勢283人の修業生は、海上自衛官としての基礎的な知識、技能を習得するためさまざまな教育訓練を受け、心・技・体の鍛錬に努めた。入隊当初は、体力に自信がない学生や団体生活になじめない学生もいたが、同期学生が相互に励まし合い、自分自身に立ちはだかる壁を乗り越え、晴れて修業の日を迎えることができた。
修業生たちは、来賓、家族、多くの職員が見送る中、堂々と行進し、全国各地の勤務地に向けて旅立った。