<北海道>美幌駐6即応機動連隊(連隊長・中津1陸佐)は12月15日から17日の間、然別(しかりべつ)演習場で、「令和6年度第2次連隊射撃訓練(81ミリ迫撃砲射撃)」を実施した。
冬季に必要な知識および技能をおおむね習得
<北海道>美幌駐6即応機動連隊(連隊長・中津1陸佐)は12月15日から17日の間、然別(しかりべつ)演習場で、「令和6年度第2次連隊射撃訓練(81ミリ迫撃砲射撃)」を実施した。
冬季に必要な知識および技能をおおむね習得
訓練は、昼間、夜間射撃練度の維持・向上と、冬季の特性に応じた陣地の構成、弾着の景況などを確認するのが目的。
訓練当日、前進観測班は正確な目標の標定を行った。
さらに、射撃指揮班は正確な射撃諸元の算定を行い、的確な射撃号令をかけ、分隊は迅速な射撃を実施して、三者が連携のとれた訓練を実施した。
正確な射撃を実施
また、冬季の特性に応じた射撃陣地の構築、夜間において正確な分隊動作による夜間の照明弾射撃は目標を確実に照明し、成果のある射撃となった。
昼間射撃
夜間でも正確な射撃
夜間照明弾射撃
6即機連は「積雪部隊として冬季に必要な知識および技能をおおむね習得し、今後、さらなる部隊の躍進につなげていく」としている。
<編集部より>
81ミリ迫撃砲を装備する陸上自衛隊美幌駐屯地6即応機動連隊が、6年度の「第2次連隊射撃訓練(81ミリ迫撃砲射撃)」を実施しました。防衛日報の本日(1月30日付)2面の記事です。この時期、積雪寒冷下での射撃動作を確認するための訓練は文字通り、積雪地では必須といえるものです。
北海道などこうした地域に所在する部隊にとって、雪とともに活動を続けなければならない冬季の対策は欠かせません。「雪のため、うまくできない(動けない)」などという理由は通用しないのは言わずもがなです。今回の6即機連が実施した訓練は、昼間と夜間の射撃練度の維持や「冬季の特性」に応じた陣地の構成、弾着の景況を確認するためとしています。
昼夜間はもちろんのこと、やはり、厳しい冬の環境の中です。豪雪、強風を伴う吹雪もあります。使用する各種火器などの射撃精度にも影響を与えかねません。こうした要素が積雪寒冷下ではない地域と違うところの一つとされていることでしょうか。
冬季の特性をしっかりと受け止め、当たり前のように任務を果たすための今回の訓練は、81ミリ砲などを使ったこうした射撃訓練ではよく見かける①前進観測班②射撃指揮班③分隊―の連携活動でした。
まずは、状況を把握。次に射撃に向けて射撃諸元の算定を行って射撃の号令。そして、いよいよ分隊が迅速に射撃―。それぞれの班がそれぞれに与えられた任務を全うし、次につなげ、成果を出す。まさに三者の連携のとれた訓練となったようです。
せっかくの特別な訓練で、報告とともに寄せられた何枚かの写真も迫撃砲の迫力、それも昼間だけでなく、夜間の照明弾射撃など、それぞれの様子もよく伝えてくれていました。新聞では、ほかの記事などとの兼ね合いやスペースの関係などで掲載がかないませんでしたので、その分、防衛日報デジタルで確かめていただければと切にお願いしたいと思います。
「積雪部隊」とする6即機連は、「冬季に必要な知識、技能をおおむね習得した」などとコメントしました。有事はいつ、どこでも起こり得るもの。その場所は沿岸もあれば山地もあります。そのすべてに対応するため、全国の部隊は所在する地域の環境を踏まえた上で、日々、訓練を続けているのです。
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