美幌駐6即応機動連隊3普通科中隊(中隊長・田中1陸尉)は10月19日、小清水町で、町が主催する防災拠点型複合庁舎における避難所体験訓練を支援した。
訓練は、防災拠点型複合庁舎に避難所を開設・運営し、自主防災組織、関係機関との連携を確認するとともに、住民の防災意識と自助・共助能力の向上を図るのが目的で、7年ぶりに実施された。
訓練は小清水町で震度6弱の地震が発生したという想定で実施され、それに伴って発生する災害を想定して地域住民は行動。町職員は災害対策本部を設置して避難者の受け入れに関する一連の行動を実施した。
3普通科中隊は車両展示、体験試乗、300食のカレーの炊き出しの要請を受け、訓練会場に到着すると炊事車を設置し、町が用意した食材を用いて手際よく炊事を実施した。
カレーライスの試食会で、参加者からは「自衛隊のカレーを初めて食べたが、とてもおいしい」と大好評で、汗ばむ天候にもかかわらず、2杯目、3杯目と試食する人もいた。
また、96式装輪装甲車(WAPC)の車両展示と体験試乗も好評で、初めて自衛隊の車両を間近で見る参加者や各協力団体の方が押し寄せ、記念撮影の要望や試乗希望者に対して、隊員が丁寧に対応した。
6即機連3普通科中隊は「訓練を通じ、災害時における関係部署との連携を強化するとともに、地域住民との交流、自衛隊の活動への安心感の醸成を図ることができた」としている。