名寄駐3即応機動連隊(連隊長・藤田1陸佐=当時)バイアスロン訓練隊(隊長・柴田1陸曹)は3月1、2の両日と5、6の両日、札幌市の西岡バイアスロン競技場で開催された「第96回宮様スキー大会国際競技会バイアスロン競技」と「第61回日本選手権大会バイアスロン競技」の2大会に参加し、ともに優勝という快挙を成し遂げた。
名寄駐3即応機動連隊(連隊長・藤田1陸佐=当時)バイアスロン訓練隊(隊長・柴田1陸曹)は3月1、2の両日と5、6の両日、札幌市の西岡バイアスロン競技場で開催された「第96回宮様スキー大会国際競技会バイアスロン競技」と「第61回日本選手権大会バイアスロン競技」の2大会に参加し、ともに優勝という快挙を成し遂げた。
バイアスロン競技は、小銃を背負い、スキーの走力と射撃の命中率を競う、北欧発祥のウインタースポーツ。
【宮様スキー大会】
男子の部では、4人が1・5キロのコースを3周し、次の走者へ移行するリレー方式で行われ、横田3陸曹、福間3陸曹、三崎2陸曹、山岸3陸曹のAチームが見事優勝の成果を収めた。
第1走者のチーム最年長、横田3曹が2週目まで立射で5個的中、5発命中し、ペナルティー数0で3周目へ。その後、1位の26普連(留萌)を抜き、区間トップで第2走者の福間3曹へつないだ。
福間3曹は2位との差を1分45秒と広げ、第3走者の三崎2曹に。三崎2曹は安定した滑りでトップをキープし射撃へ。伏射、立射ともに5個的中、3個的命中のペナルティー2があったが、区間トップタイムで2位との差をさらに20秒差をつけ、最終走者の山岸3曹へ。山岸3曹は危なげない滑りで、最終的には3分30秒差をつけて優勝のゴールを切った。
また、Bチームは三上3陸曹、内田3陸曹、南3陸曹、米谷陸士長の4人で挑み、6位の成果を残した。
【日本選手権大会】
宮様大会と同じAチームのメンバーで挑み、平成27年以来10年ぶりとなる2冠を達成した。
第1走者の横田3曹が最終周で1位へ浮上。宮様大会に引き続きトップで第2走者の福間3曹へつないだ。2位との差はわずか6秒差だったが、5発の射撃で全弾命中して1位を保ち、2位と1分8秒差をつける快走を見せた。
第3走者の三崎2曹は立射で的を間違えるアクシデントで射撃の命中判定がもらえず、ペナルティー5でペナルティーコースへ。最終周終盤で再びトップへ浮上し、第4走者の山岸3曹へつないだ。
レースの結果は、両最終走者の結果次第という形でスタート。2年前の宮様大会でも同じような展開で山岸3曹が逆転されて2位という結果があったが、山岸3曹は、落ち着いた滑りで2周を終え、ほぼ同時に最終射撃の立射へ移った。
2普連の射撃は5個的中、2個的命中のペナルティー3。山岸3曹は5個的中、4個的命中のペナルティー1となり、2普連より先に射座を離脱。追いつかれることなく、宮様大会に続き優勝をもぎ取った。また、Bチームも第4位の成果を残した。
3月7日、駐屯地では健闘した選手たちにねぎらいの言葉や拍手で無事の帰隊を出迎え、隊長の柴田1曹が「バイアスロン訓練隊に対して理解をいただき、日本一の勤務支援など、ありがとうございます。この結果に満足することなく、挑戦者の気持ちを持ち続け、来年度に連覇を達成できるよう訓練に励んでいきます」とあいさつした。
3即機連は「引き続き、バイアスロン訓練隊をはじめ、各種練度を向上させ、いかなる任務にも即応できる精強な隊員の育成に邁進(まいしん)していく」としている。