福井地本(本部長・大宅1海佐)は9月14日、福井市フェニックス通りで、パレード実行委員会(福井県防衛協会)主催の陸海空自衛隊福井市中パレードを支援した。
昨年は能登豪雨に伴う災害派遣により中止となったことから、2年ぶり12回目の開催となり、鯖江駐をはじめ石川、愛知、滋賀、京都の1府4県12個部隊が参加した。
パレードは、実行委員長の開式宣言を皮切りに県内選出の国会議員をはじめ、約1万5000人の来場者が見守る中、舞鶴音楽隊の演奏の下、観閲部隊指揮官(372施設中隊長)、14普連、6航空団、航空救難団救難員による徒歩行進に続き、陸空自からの参加部隊による車両行進が行われ、堂々と行進する様子に、来場者はカメラを向け、惜しみない拍手を送っていた。
また、当日は天候不良により、航空部隊による展示飛行は中止となったものの、パレード初参加となった16式機動戦闘車(10偵察戦闘大隊)が登場すると、来場者は大いに沸き、雨も吹き飛ばすほどの拍手と熱い視線が送られた。
パレード終了後には福井市中央公園で、パレードに参加した車両部隊による装備品展示が実施されたほか、広報ブースを設置し、自衛隊の活動や制度の説明を実施し、自衛隊に対する理解の深化を図った。
また、今回、初めて「自衛隊のリアル」と題した現役自衛官によるトークショーが行われ、福井県出身で陸海空それぞれの部隊で活躍する隊員が、普段の業務内容や入隊の動機などについて熱く語った。特に、普段は福井県で接する機会が少ない戦闘機操縦者や救難員(PJ)の話に興味を持つ来場者が多く、熱心に聞いていた。
来場者からは「身近な存在に感じた」「責任感を持って仕事をしている姿が格好いい」などの好印象を持つ言葉があった。
福井地本は「多くの来場者から好評を得ており、これらの成果を踏まえ、来年度以降も市中パレードを支援しつつ、工夫を凝らした催しで自衛隊の魅力を存分にアピールしていく」としている。