静岡地本(本部長・田代1陸佐)は5月23日から25日の間、清水港袖師第1埠頭(ふとう)(静岡市)で海自試験潜水艦「たいげい」の特別公開を行った。
上甲板見学では、岸壁から掛けられた桟橋を渡って潜水艦の上甲板に乗り、船体を覆う真っ黒なゴムのタイルに触ったり、艦内への入り口や通話用電話装置などを見学したりした。
また、自衛隊で号令などに使われる信号らっぱの体験も行われ、挑戦した参加者は音を出す難しさを体感していた。
艦内見学では、艦長が指示を出す発令所、発電機のある機械室、魚雷発射管室、食堂、隊員の居住区を見学した。
発令所には、艦の航行や管制のための装置が並んでおり、乗員から「ディスプレーはタッチパネルになっていて、どの席からでも情報を共有できます」「舵や潜望鏡は(操縦桿のような)スティックで操作します」といった説明を聞いた。参加者は実際にディスプレーやスティックに触れ、最新型潜水艦の性能に理解を深めていた。
静岡地本は「今後も艦艇見学を通して、海上自衛隊の幅広い仕事をPRしていく」としている。