未来の海を担う潜水艦「たいげい」大公開!280人が乗艦体験|静岡地本

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潜水艦外観の見学


 静岡地本(本部長・田代1陸佐)は5月23日から25日の間、清水港袖師第1埠頭(ふとう)(静岡市)で海自試験潜水艦「たいげい」の特別公開を行った。

 

たいげい」は令和4年に就役した海自最新型の潜水艦で、令和6年3月に、開発中の装備を試験する「試験潜水艦」に艦種変更された。同艦が静岡県に入港するのは初めて。

 

   特別公開は、上甲板見学と艦内見学の2種類を行い、自衛隊に興味のある中・高・大学生と保護者など280人が参加した。参加者は、岸壁から「たいげい」の外観を見学し、乗員から潜望鏡や潜舵などについて説明を受けた。

 

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信号らっぱ体験、音を出すって難しい!


 上甲板見学では、岸壁から掛けられた桟橋を渡って潜水艦の上甲板に乗り、船体を覆う真っ黒なゴムのタイルに触ったり、艦内への入り口や通話用電話装置などを見学したりした。

 

   また、自衛隊で号令などに使われる信号らっぱの体験も行われ、挑戦した参加者は音を出す難しさを体感していた。

 

   艦内見学では、艦長が指示を出す発令所、発電機のある機械室、魚雷発射管室、食堂、隊員の居住区を見学した。

 

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普段は海の中にいる潜水艦を見る貴重な体験に

   発令所には、艦の航行や管制のための装置が並んでおり、乗員から「ディスプレーはタッチパネルになっていて、どの席からでも情報を共有できます」「舵や潜望鏡は(操縦桿のような)スティックで操作します」といった説明を聞いた。参加者は実際にディスプレーやスティックに触れ、最新型潜水艦の性能に理解を深めていた。


 静岡地本は「今後も艦艇見学を通して、海上自衛隊の幅広い仕事をPRしていく」としている。